“火葬場の灰”を市が売却 4年間で約4300万円 市民の反応は? 徳島市
徳島県徳島市にある葬斎場。火葬の際に遺族が持ち帰らなかった遺骨や灰などの残骨灰(ざんこっぱい)を市が売却し、4300万円あまりの収入があったことが明らかになりました。
徳島市は、2018年度までは残骨灰の処理をほぼ無償で業者に委託していました。ただ、2019年度以降は市の所有物として売却することになりました。残骨灰の中に金歯や銀歯などの貴金属が含まれているためだということです。
2022年度までの4年間の売却額は4300万円あまり。その全額を葬斎場の運営費に充てています。
市は個別に遺族の許可はとっていないといいます。この対応に街の人は――
「灰の中に高価なものが入っているんだなとびっくりした。利用できるならその方がいい」
「自分の大切な人が知らない間に(徳島市の)利益になっているのは悲しい。(遺族に)知らせるべき」
「収入が徳島市に1000万円入る、なんかの足しになっていいんじゃないか。なにが悪いんですか?」
これまでにクレームなどは無かったということです。
徳島市は「売却をやめると歳入機会の放棄となってしまう、葬斎場の安定した運営のためご理解いただきたい」と話しています。