SNSで「永遠の16歳」と名乗っていた35歳のホストの男。客の女が詐欺事件でだまし取った金だと知りながら、その金を受け取ったなどとして逮捕されました。

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映像に映るのは、大音量のBGMの中、シャンパンボトルを片手に自撮りをする男。“永遠の16歳”を自称するホスト、金井靖宗容疑者（35）です。

2月28日、白いマスクに黒縁のメガネをかけ、うつむき気味に警察署から出てきました。警視庁によると、金井容疑者は2023年、詐欺でだまし取った金と知りながら客の20代の女から現金約150万円を受け取った疑いなどが持たれています。

東京・歌舞伎町のホストクラブ「TOP DANDY TOKYO（トップダンディートーキョー）」で「伊吹玲乃」の名で勤務し、自身のSNSでは“2年連続売り上げ1億円超え”と書いていた金井容疑者。事件発覚のきっかけは客の女が逮捕・起訴されたことでした。

客の女の手口は、マッチングアプリを利用したいわゆる“ロマンス詐欺”。愛知県に住む当時30代の男性に…

客の女（20代）
「職場で給料を盗まれた」
「託児所のお金がない」

このようなウソを言って、17回にわたり合計約2000万円を振り込ませたとみられていて、その金の一部を金井容疑者が“売掛金”、いわゆるツケ払いとして女から回収し、所属するホストクラブに運んだとみられています。

10か月ほどの間で店に60回以上通い、約1200万円を支払っていたとみられる女。

客の女（20代）
「おととし3月ごろから金井容疑者にハマって、知名度を上げるために使っていた」

こうした女の供述から金井容疑者の存在が浮上したということですが、その金井容疑者は、周囲にこう話していたといいます。

金井容疑者
「（“頂き女子”の）りりちゃんの事件で逮捕されたホストみたいに履歴を残さない」

しかし、2人のLINEには…

客の女（金井容疑者とのLINEより）
「（被害男性が）パンクしなければ10日に150万入る」

こうしたメッセージが残されていたことや、女が「金井容疑者にマッチングアプリでだまし取っていることは言っていた」などと供述したことから、逮捕に至りました。

調べに対して、金井容疑者は「弁護士が来てから話します」と供述しているということです。

（2月28日放送『news zero』より）