人気の手作り「チャーちゃんまんじゅう」作り続け…30年の思い 山梨・小菅村
山梨県小菅村で人気の1軒のまんじゅう屋さん。まんじゅうを作っているのは、小菅村の「チャーちゃん」です。およそ30年間、作り続ける思いを、山梨放送が取材しました。
小菅村にある「小菅の湯」。あったかい温泉の定番のお土産は、小菅の味にこだわった、ほかほかの「チャーちゃんまんじゅう」です。
「小さい店だからね、従業員はいないの。2人でやってるの」
作っているのは、岡部清子さん(80)と清子さんの息子さんの奥さん・五月美さん(66)。「チャーちゃん」は、清子さんがお孫さんから呼ばれていたニックネームで、今ではほとんどの村民に「チャーちゃん」で通じるそう。
「はい、これがうちの手作りのあんこです」「これがゴボウみそ」
チャーちゃんまんじゅうは、具も皮も全て「手作り」、看板商品のあんこは、息子さんの担当です。春はさくら、秋はカボチャなど季節限定で楽しめる味もあり、これまでに商品化したのは30種類以上です。
「(Q・コツは何かありますか?)コツですか、愛情だけ!」
この日は、高菜やヨモギなど9種類のチャーちゃんまんじゅうが、「道の駅こすげ」に並びました。
客「おみやげに」「切り干し大根も」
チャーちゃんの味を求めて、わざわざ県外から訪れる人も多いといいます。
埼玉県から訪れた人は
「この前来た時売り切れだったギョウザまんじゅうと、定番のネギみそ。しっとりしていておいしいです」「おいしいです。昔おばあちゃんが作ってくれたまんじゅうに、すごく味が似てる」
買いに来た人は
「お父さんが好きだから(買った)」「トースターで焼いてちょっと焦げ目がつくと、それがうまいんだよ」
お店が定休日でも、道の駅にまんじゅうを届けるため、ほとんど休みはありません。土日には、2人で600個以上を手作りしているといいます。
岡部五月美さん
「忙しい時の方が活気があります、やらなきゃって。かえって暇になると『ああ疲れたな』『きょうは疲れたな』そんな感じ。忙しいときの方がありがたいね。元気でます」
岡部清子さん
「(やりがいは)お客さんが買ってくれることだよね。喜んでもらえて」「遠くの方から来てくれるお客さんが増えているから、すごくありがたいですよね」
お客さんへの愛情をたっぷり込めて作る、チャーちゃんまんじゅう。その思いは30年変わりません。
岡部清子さん
「今後の目標?もう80歳です、私。あとはお嫁さん(五月美さん)にみんな譲りますのでね、このまま引き継いでがんばってもらいたいですね」
岡部五月美さん
「プレッシャーがかかります(笑)。まだ困ります、生きてる限りはまだまだ、握り続けていただいて、指導してもらって、それからバトンタッチになりますからね。当分はまだまだ、100歳まで」
岡部清子さん・岡部五月美さん
「がんばらなきゃならないかね」「100歳まで」「どうでしょうね」「大丈夫ですよ」「がんばります!」
信頼しあう2人の仲の良さも、おいしさの秘密かもしれません。