急に秋の気配 “アツアツ”の焼き芋に列が… 寒暖差アレルギーに注意
24日の関東は、秋の涼しさを感じられる1日となりました。突然の気温の低下に、都内ではストールを手にした人の姿もみられました。
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大町怜央フィールドキャスター(東京・銀座)
「こちら焼き芋を売っているお店なんですが、気温が涼しいからでしょうか、お客さんが並んでいます」
24日の夜、人々が求めていたのは、アッツアツの焼き芋。
大町フィールドキャスター
「割ってみます。湯気もたっぷり出ています。みなさんこのアツアツを求めて来ているようです。いや~熱いです」
つぼの中で長期熟成させた「つぼやきいも」が人気の店「銀座つぼやきいも」。20日に『news zero』が取材したときに飛ぶように売れていたのは、凍らせた「アイスやきいも」。日が沈んでから訪れた人も注文するなど、夏の名残を感じる暑さでしたが、この日は…
焼き芋を購入した人
「めちゃくちゃ熱い!」
大町フィールドキャスター
「どうですか、いま熱そうだったが?」
焼き芋を購入した人
「熱いです。でも外が涼しいので、季節だなって思います」
熱い焼き芋を求め、客足も先週の倍になっているということで…
焼き芋店 店員
「今まで半分くらいだったのが、きょうは9:1くらいで温かいものになってます」
大町フィールドキャスター
「こちら(つぼ)きょう出した?」
焼き芋店 店員
「そうですね。以前は中の6つぼでやってたけど、きょう2つぼ足して、全部で8つぼで焼いています」
大町フィールドキャスター
「もともとの6つぼだと?」
焼き芋店 店員
「ちょっとギリギリでしたね」
一体、”夏”はどこへ?
「冷やし中華」と書かれた東京・台東区のラーメン店「熊ぼっこ」。今年は残暑が厳しかったため、例年はお盆くらいまでの冷やし中華を提供し続けていましたが…
「冷やし中華」続けるラーメン店 店長
「先週くらいまではなんだかんだ5食は必ず出てたけど、きょうは完全に涼しくなってゼロですね」
熱々の辛みそラーメンを食べていた客も。
──冷やし中華まだやっているんですが…
客
「先週くらいだったら食べたかったが、今週はもう、ちょっといいかなと」
そこで、店長は決めました。
「冷やし中華」続けるラーメン店 店長
「あしたも(冷やし中華)ゼロだったら、このまましれっと終わろうと思っています」
ケバブのキッチンカーで話を聞くと…
ケバブ店(東京・大手町)
「涼しくなりましたねってお客さんは何人か」
「夏バテがなくなったって」
食欲が戻ったのか、この日はごはんもお肉も“がっつり”のお弁当が売れたということです。
ケバブ店
「ご飯の方が腹持ちいいし、ちょっと涼しいとき食べたくなるじゃないですか」
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水遊びができる東京・墨田区の大横川親水公園でも…
『news zero』
「誰も水では遊んでないですね」
東京都心は午後になっても、最高気温25.3℃と今シーズン最も涼しい1日に。街には、ストールを手にする人や、フードをかぶって歩く人まで。
会社員(20代)
「めっちゃ寒いです」
──涼しいじゃなくて?
会社員(20代)
「寒い」
「鳥肌が、やばいです」
──この寒暖差どう?
会社員(20代)
「風邪ひきそう」
「もうのど痛いです」
──お兄さんたち対照的な格好してますけど
会社員(20代)
「いまちょうどいいですね。Tシャツの下に長袖も着ているんですけど」
──完全防備ですね。
会社員(20代)
「はい、寒がりなもんで」
「上着持ってくればよかった。今日の夜にでもコートとか上着とか出そうと思う」
医師は、急に寒くなったときは体調の変化に注意が必要だと指摘します。
鈴木内科小児科医院 鈴木紀夫院長
「今までTシャツ一枚で大丈夫だったのが急に寒くなって、ガタガタ震えるときに寒暖差アレルギーが起きやすい。急に寒くなると(体の)適応が遅くなってしまう」
鼻水や頭痛といった症状や、疲れやすくなることがあるといいます。対策として、できることは…
鈴木内科小児科医院 鈴木紀夫院長
「外出るときは羽織るものを持って行くとか、首を温めるのもいいですね。手足が冷たいとアレルギーが出やすいので、手足を温めてあげるということ」
冷たい空気を吸いこまないためにマスクも有効だといいます。
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18日の猛暑日以降、少しずつ秋らしくなってきた都心の気温。しかし、それもつかの間。26日には再び30℃、真夏日になる予想となっています。
気象庁は会見で、「秋を感じる期間は短くなるのでは」と述べました。24日に発表した冬の天候の見通しによると、気温は全国的にほぼ平年並みとなる見通し。一方、雪の降る量は、北日本から西日本にかけての日本海側で平年並みか、多くなる予想です。
(9月24日放送『news zero』より)