近隣レジャー増“迷惑キャンパー”住民困惑
東京の新型コロナウイルスの感染者は2日ぶりに200人を上回り、新たに207人が確認されました。感染拡大が続き、18日も各地で危険な暑さとなる中、海水浴などのレジャーに今年ならではの影響も出ています。
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コロナ禍で過ごす異例の夏。近場でも楽しめるレジャーとして人気なのがバーベキューです。しかし、一部の人による迷惑行為も問題となっています。
千葉県鴨川市は17日、公式SNSで海岸にゴミを放置しないよう呼びかけ。このお盆休み中には、なんとバーベキューの焼き台をそのまま置いていく悪質なケースもあったためだといいます。
18日、私たちはその鴨川市の見回りに同行しました。するとさっそく、海水浴場の駐車場に脱ぎ捨てられたサンダルが。その数メートル先にも…。さらには栄養ドリンクの割れた瓶まで。そして、今年ならでは…マスクも。数分見回るだけでゴミ袋はほぼいっぱいに。
なかでも、監視の目が届かない夜間の間に急増する“ゴミ”が。
市の担当者「これ花火のゴミが結構今年は多いですね」
これでも、まだゴミの量は少ない方だといいます。
鴨川市商工観光課 川名亮平主任主事「今年は海水浴場を開設していないので、ゴミ箱を設置していないというなかで、ひとつゴミが落ちていると、そこに大量に(捨てていく)。まず1人目は気をつけていただきたいなと」
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同様の問題は東京奥多摩エリアの河川敷でも。
地元住民「ゴミがね、山ほどというか考えられないほど置いていきますね」「すごいですよ、カラスが群がって」
お盆休み中急増したという“迷惑キャンパー”が、バーベキューのゴミなどを放置していったといいます。
18日に河川敷を見て回ると、網やペットボトル、生ゴミなどが入った袋のゴミが。さらには穴のあいたゴムボートなど、大きなゴミも。
河原でのバーベキューを巡っては、こんな問題も起きています。
奥多摩フィッシングセンター・見目幸司センター長「たき火も直火だきをしてしまうと、生物が住めないような状況となります」「ひとつの大きな問題だと思います」
東京都は“直火”でのバーベキューは、河川の環境に悪影響を及ぼすことなどから禁止しています。
そのため、コンロを貸し出すなどしてルールを守ってバーベキューなどを楽しめる施設がある一方、一歩、別の河川敷に行ってみると――。禁止されているはずの“直火バーベキュー”の痕跡が。
青梅市は、この夏、異例の措置へと打って出ました。感染が拡大する中、続々と訪れるキャンパーなどから住民を守るため一部の駐車場の閉鎖を決めたのです。
河川敷を管理する国の河川事務所は――。
京浜河川事務所担当者「強く(禁止)はいえないですけど、注意喚起はしてます。利用者の方にマナーを守って使っていただくということになると思います」
法律上、河川敷のバーベキューを取り締まることはできないため、個人個人でマナーを守るようお願いするしかできないとしています。