河井夫妻の公職選挙法違反 事件を振り返る
去年の参議院選挙をめぐる買収事件で、公職選挙法違反の罪で起訴された前法相の河井克行被告と妻・案里被告の初公判が、25日午前10時から東京地裁で始まりました。事件を振り返ります。
先月8日、公職選挙法違反の罪で起訴された河井夫妻。克行被告は、去年の案里被告の参議院選挙での票の取りまとめなどを依頼する目的で、100人に2900万円あまりを提供するなどした罪に問われ、案里被告は、このうち5人について共謀し、170万円を提供するなどした罪に問われています。
河井夫妻への捜査は今年1月に始まりました。検察当局は、事務所などの家宅捜索で現金の配布先を記したとみられるリストを押収。この捜査で、大規模な現金買収の実態が明るみに出ました。
天満三原市長(当時)「金銭の授受を認め、辞職することを決断しました」
河井夫妻からの金銭の授受を認め、三原市長や安芸高田市長など3人の首長が辞職。
関係者によると、克行被告が現金を渡したとする100人のうち、県議や市議など、当時現職だった地元の政治家は40人。裁判では、地元議員ら買収したとされる100人に加え、選挙陣営のスタッフなどが証人尋問で出廷します。
無罪を主張する方針の河井夫妻。かつての支援者や地元の議員らと法廷で直接、対峙(たいじ)することになります。