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【解説】九州北部で記録的大雨 梅雨前線の位置変わらず同じ場所で雨の予想 大雨への備えは

2023年7月10日 21:40

九州北部で記録的な大雨になりました。梅雨前線の位置がこの後もほとんど変わらないことから、再び同じ地域で雨が降ると予想されています。今後の天気や命を守るための行動について、気象予報士の木原実さんが解説します。

■短時間で非常に激しい雨…梅雨前線の位置が変わらないことが影響

活発な梅雨前線の影響で、気象庁は「これまでに経験したことのないような大雨になっているところがある」として、福岡県や大分県に「大雨特別警報」を出しています。

この雨の降り方を振り返ってみると特徴的です。10日の午前0時時点で、九州北部に活発な雨雲が点々とかかっています。その後、同じようなところに雨雲が流れ込んできて、10日の明け方くらいから「特別警報」が出るような線状降水帯が九州北部などに発生しました。

活発な雨雲は、10日午後4時45分時点ではいったん収まっていますが、基本的に梅雨前線の位置はこの先変わりません。また、どれくらいの雨が降ったかということですが、24時間で200ミリ以上の雨が九州北部を中心に降りましたが、これを細かく6時間雨量で見ると記録的な雨量になっていて、福岡・久留米市の耳納山(みのうさん)で316.0ミリ、添田町の英彦山(ひこさん)で281.0ミリでした。(観測史上1位の値を更新)“たった6時間”で200ミリ以上、300ミリ以上と、どれぐらいの勢いで短い時間に降ったかということがわかります。

■雨はいつまで続く? 中国地方から北海道の日本海側の広い範囲雨脚が強まるおそれも

梅雨前線と湿った空気の影響で、これからも雨が続きます。梅雨前線の位置は10日、11日、12日、そして13日でほとんど変わりません。湿った空気の流れ込みには濃淡がありますが、基本的には(梅雨前線の)位置が変わらないため、ほぼ同じところでこの後も雨が予想されます。

この先の雨の予想ですが、10日午後6時の時点では九州地方北部の西側の海上に雨雲の帯があります。その後、梅雨前線に沿うように雨雲は西から東へと移動していきます。しばらく(雨が降らない)空白の時間もあります。いったんやむようなところもありますが、11日午後6時になると、中国地方から北海道の日本海側の広い範囲に雨雲がかかっています。これが強まるおそれがあります。

気象庁はこの先も日本海側を中心に12日にかけて「警報級の大雨になるおそれがある」として、「九州は引き続き、大雨災害に警戒をしてください」という情報を出しています。

■命を守るためにとるべき行動…“自宅避難”も

大雨になった地域で注意すべき点は、大まかなもので3つあります。まずこの先、危険な川や崖には絶対に近づかない。雨が弱くなったからといって安全なわけではありません。それから寝るときは、あればですが、2階以上で寝る。崖から離れたところの部屋で就寝するのも大事です。そして、暗い時間帯での避難は非常に危険です。こういったときでも(なるべく高い場所に行くなど)自宅でできる避難もあります。命を守る行動に結びつけていただきたいです。

(7月10日午後4時放送『news every.』より)