東京都「最も深刻な警戒レベル」8週連続に
東京都は、新型コロナの感染状況を分析する会議を開き、「新たな感染者は減少傾向にあるものの、依然として高い水準にある」などとして、最も深刻な警戒レベルを8週連続で維持しました。
東京都医師会・猪口正孝副会長「新規陽性者数と接触歴等不明者数は減少傾向にあるものの、(減少)速度は緩やかである。感染者数の再増加に厳重な警戒が必要である」
会議では専門家から、新規感染者は減少しているものの、依然高い水準にあることや、40代以上の感染者が増えていること、島しょ部の伊豆大島でも感染が確認されているなどとして、「感染者の再増加に厳重な警戒が必要である」との指摘がされました。
また、夏休みの影響で、家庭内感染の割合が、7月の19.1%から8月は35.7%に大幅に増加したことも報告されました。
都は、こうした分析を受け、感染状況について、最も深刻な警戒レベルを8週連続で維持しました。また、専門家からは、重症化を防ぐため、高齢者施設などで戦略的な検査を行う必要があるとの指摘も出ました。
都は、新たな補正予算案に、高齢者施設の入所者や職員など、およそ15万人を対象にPCR検査を実施するため、およそ30億円を計上しています。