ゴーン容疑者元側近 ケリー被告が無罪主張
日産自動車の元会長カルロス・ゴーン容疑者の共犯として金融商品取引法違反の罪で起訴された元側近のグレッグ・ケリー被告の初公判が15日、東京地裁で始まり、ケリー被告は無罪を主張しました。
ゴーン容疑者の元側近で日産の元代表取締役グレッグ・ケリー被告は、ゴーン容疑者の報酬を有価証券報告書に91億円あまり少なく記載した罪にゴーン容疑者とともに問われていて、法人としての日産も同じ罪に問われています。
罪状認否では、まず日産の代理人が起訴内容を認めました。その後、ケリー被告は、「私は公訴事実を否認します。犯罪の共犯に関与していません」と無罪を主張し、「ゴーン氏の退任後に、彼をつなぎ止めるために合法的方法を探ろうとしてとった行動は、日産の最善の利益に合致していたと考えています」「この問題は、本来、日産の社内で解決されるべきでした」などと述べました。
一方、検察側は冒頭陳述で、「役員報酬の開示制度の導入を受けて、例年10億円をはるかに超えるゴーン容疑者の報酬が明らかになるのを避けるために行われた」と指摘しました。