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台風14号発生、台風10号との違いは?

2020年10月5日 17:01
台風14号発生、台風10号との違いは?

【台風14号ポイント】
・予報円はかなり大きい
・台風10号当時よりは日本近海の海面水温は低い+偏西風は日本列島まで南下=台風が発達しにくい状況 
・でも油断はできない 今後の台風情報に注意

■台風14号発生 列島接近も

きょう午前10時30分、気象庁は、台風14号が発生したと発表した。

まだ予測に幅があり、予報円はかなり大きくなっているが、気象庁は、今後、先月の台風10号のように急速に発達し、非常に強い勢力まで発達する可能性は低いとみている。

理由の一つが海面水温の低下だ。

■台風10号当時より 低い海面水温

ちょうど一ヶ月前の9月5日、沖縄・奄美や九州に接近する台風10号について、気象庁は「特別警報級の勢力の恐れ」という異例の言葉使いで最大級の警戒を呼びかけた。
 
理由の一つは、当時、非常に高かった日本近海の海面水温。

台風は海面水温が27度以上で発達すると言われているが、当時、南の海上から本州の沿岸に至るまでそれをはるかに超えるおよそ30度を示すピンク色の海域が広がっていた。

あれから一ヶ月。

現在日本の南海上はピンク一色からおよそ27度を示す赤色の海域が増え、沿岸では、オレンジ色で表示された27度を下回る海域もある。

日本近海では、1ヶ月前に台風10号が接近した当時よりは、台風が発達しにくい環境となっている。さらに、乾いた空気をもたらす偏西風の存在もある。
   
現在偏西風は日本列島付近まで南下してきていて、北上してきた台風14号に乾燥した空気を流れ込むためその勢力を削ぐことも予想される。

■油断はできない 今後の情報に注意

ただ、暴風域を伴ったまま週末にかけて南西諸島や西日本に近づく恐れがあり油断はできない。

気象庁は、台風の影響で今週木曜日頃から秋雨前線の活動が活発になり、大雨となる恐れがあるとして、今後の情報に注意するよう呼びかけている。

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