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秋の行楽 売り上げダウンで「駅弁」新戦略

2020年10月8日 19:20
秋の行楽 売り上げダウンで「駅弁」新戦略

秋の行楽に欠かせないのが「駅弁」ですが、観光客が減って売り上げが落ち込む中、老舗会社も次々と新たな戦略に出ています。駅弁を店内で食べられるお店もオープン。「おうちで食べるセット」まで登場しました。

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活気を取り戻し始めた東京駅。中でも特に、にぎわっていたのが駅構内にある駅弁店です。密を避けるため中止していた駅弁大会を半年ぶりに復活、目玉企画も用意しているのです。

JR東日本フーズ、駅弁屋 祭 グランスタ東京・相馬孝章店長「ナンバーワンの駅弁を決めるイベント」

駅弁誕生135周年を記念した東京駅の駅弁「チキン弁当と深川めしのおにぎり弁当」(800円)や、「鯵の押寿し」(980円)など海の幸を使った駅弁。山形米沢の名物「牛肉どまん中」にアレンジを加えた新作駅弁「ビビンバ牛肉どまん中」(1500円)など、60種類以上の駅弁から投票で順位を決定する駅弁の頂上決戦が行われるのです。(「駅弁味の陣2020」10月1日~11月30日)

お客さん「たくさんの種類があるので選ぶ楽しみがあると思います」

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中でもレトロなパッケージとネーミングが旅心をくすぐる駅弁「旬彩八角弁当 旅のはじまり」(1080円)。作ったのは、神奈川県小田原市にある老舗の駅弁製造会社です。看板商品の鯛めしは東京駅でも人気の駅弁ですが、観光客激減などの影響で、5月の売り上げは前年比3割にまで減少。

3台ある製造レーンのうち、稼働を1台に減らしていましたが、迎える秋の行楽シーズン、飛躍をめざし…

東華軒広報・荒木拓郎さん「新商品の方も5つ用意できた」

例年1つしか作らない「秋の新作駅弁」を今年は5つも製造。その1つ、今回の駅弁大会に出品する駅弁には、“旅の楽しみを、あらためて感じてほしい”という願い。“コロナ禍からの新たなスタート”という会社の決意を込めたということです。

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こんな駅弁も登場しました。段ボールの中には、地元伊豆の海でとれたアジに、特産わさびなどの薬味や調味料、カラの弁当箱が2つ入っています。実はこれ――

修善寺駅弁 舞寿し・武士東勢店主「おうちで駅弁を作れるセットです」

修善寺駅の名物、アジずしをおうちで作って食べられる、手作り駅弁セットです(「武士のおうち駅弁セット」5000円 ※送料別・数に限りがあります)。作り方を動画で公開しているため、調理はラクラク。自宅で伊豆を旅行した気分が味わえます。

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滋賀県米原市では、「駅弁」の概念を覆す新戦略が。男性が駅弁に舌鼓を打つこの場所。電車の中でも、駅の中でもなく、なんと駅弁製造会社の本社の一角。

これまで従業員の休憩室だったスペースを利用し、駅弁を購入して食べられる店舗を新たにオープンしたのです。

新幹線の乗客減少などで、売り上げが2割ほどに落ち込んだ老舗の駅弁会社。

井筒屋 六代目社長・宮川亜古さん「地元のお客様にもよろこんで来ていただけるような、そんなお弁当を提供していきたいと思いました」

鉄道の利用客頼みではなく、地元に愛される駅弁を作ることで、苦境を乗り切りたいとしています。

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