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猫144匹民家から保護「おしっこ臭が…」

2020年10月9日 18:58
猫144匹民家から保護「おしっこ臭が…」

先月、神奈川県にある一軒の民家で144匹もの猫が保護されました。とにかく、臭いがすごかったという現場。近隣住民も、長年困り果てていました。

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毛布で眠るかわいい猫の赤ちゃん。

Q.いつ産まれたんですか?
たんぽぽの里・石丸雅代代表「きょうの朝です。保護した時いつ産まれるんだろうって」

無事に出産した親猫が先月までいた場所、それが…神奈川県海老名市のある民家。先月まで、この民家には至る所に、猫、猫、猫。長年にわたり、たくさんの猫を飼っていたというこの家。住人は――。

住人の男性「10年ほど前から拾ってきた猫を飼っていた。最初は少なかったが、だんだん増えていって困っていた」

近所の人「(子供が)窓開けた時に猫のおしっこみたいな臭いがするという時はありました」

4年前から市に相談していたという近隣住民。しかし、なかなか改善することはなく、今年5月にも再度相談。加えて、動物愛護団体にも解決を依頼したといいます。

たんぽぽの里・石丸雅代代表「『20匹ぐらいの猫がいる』というご相談からスタートして、おうちの確認に行かせていただきました。行ってみたら120匹以上の猫がいることを目視確認」

いたのは、聞いていた数の6倍以上の猫。

たんぽぽの里・石丸雅代代表「何をどうやったらいいのか一瞬途方に暮れて…」

到底保護しきれないため、他の愛護団体にも協力を依頼し、保護へと動き出しました。

おーあみ避難所・大網直子代表「今までに経験したことがないほど、おしっこの臭いがきつかった。もう目が痛いっていうのが1番驚いたというか」

3つの愛護団体と行政によって無事に保護された猫。その数はなんと144匹にものぼりました。今、各地で問題となっている多頭飼育崩壊について、愛護団体は――。

おーあみ避難所・大網直子代表「(飼い主も)どうすることもできなくなっちゃったんじゃないかなと思う。相談するところがないのかなってのが問題で。社会問題な気がします、多頭飼育崩壊っていうのは。ただただ個人の責任だけではないのかなと思います」

現在、猫たちの新しい飼い主をさがしているという愛護団体。警察は、動物愛護法違反の疑いもあるとみて調べています。