“IR汚職”判決後の紺野被告、取材応じる
IR汚職事件で衆議院議員の秋元司被告に賄賂を渡した罪に問われた中国企業の元顧問2人に対し、東京地裁は執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。判決後、元顧問の1人が日本テレビの取材に応じました。
中国企業「500ドットコム」の元顧問の紺野昌彦被告と仲里勝憲被告は、衆議院議員の秋元司被告に議員会館で現金300万円を渡すなどした贈賄の罪などに問われています。
12日の判決で東京地裁は、合わせて758万円相当の賄賂を渡し、「贅(ぜい)を尽くした露骨な接待」で「至れり尽くせりの特別待遇」と指摘しました。その上で、「社会的関心も高いIR事業について、職務の公正および社会一般の信頼を大きく損なった」などとして、紺野被告に懲役2年、仲里被告に懲役1年10か月、それぞれ執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。
紺野被告は、判決のあと日本テレビの取材に応じ、「判決を真摯に受け止め、深く反省している」と話した上で、事件のあと、裁判でウソの証言をするよう持ちかけられた証人買収事件について語りました。
紺野被告「『証言を変えてほしい』とか『(現金300万円を持参した)議員会館に行ってないと証言してほしい』とかお願いされましたね。これはただ事じゃないなと」
また、秋元被告に対しては。
紺野被告「(自分自身が)加担した人間の1人じゃないですか、だからあまり強くいえる内容ではないですが、事実を普通に話していただいた方が、全体の解決には早いのではないのかなと」
秋元被告には起訴内容を認めてほしいと話しました。