サイバー犯罪への積極的対処を指示 警察庁
警察庁は7日、全国の警察のサイバー部門の幹部を集めた会議を開き、サイバー犯罪に積極的に対処するよう指示しました。
警察庁・露木康浩長官
「最近のサイバー空間をめぐる脅威の情勢でございます。組織的詐欺などの犯行の入り口や出口にサイバー空間を介在させることによって瞬時に甚大な被害をもたらす結果となっています」
警察庁によりますと、ことし上半期のサイバー犯罪の状況では「ランサムウエア」の被害が深刻な水準で高止まりしているということです。また、サイバー攻撃に加え、匿名・流動型犯罪グループいわゆる「トクリュウ」による組織的詐欺などの犯罪も脅威となっています。
警察庁は「トクリュウ」の犯罪のツールとしてサイバー空間が悪用されている状況を踏まえたうえで、全国の警察のサイバー部門の幹部に対策の強化を指示しました。
高度なサイバー人材を確保、育成しつつ、「サイバー特別捜査部」に情報を集約することで俯瞰的、横断的な捜査を推進し犯罪グループの検挙を目指すよう呼びかけています。