静岡~三重沖合の地震観測システムで障害 緊急地震速報が最大13秒程度遅れる可能性も
静岡県から三重県の沖合にある海底地震観測システムで5日午後3時ごろから障害が発生しています。これにより、この周辺で地震が発生した場合、緊急地震速報の発表が最大で13秒程度遅れる可能性があるということです。
気象庁によりますと、5日午後2時52分ごろから静岡県から三重県の沖合の東南海沖の海底に設置している「東南海ケーブル式常時海底地震観測システム」の一部に障害が発生しているということです。
仮に、この観測点の周辺を震源とする地震が発生した場合、緊急地震速報の発表が平常時よりも最大で13秒程度遅れる可能性があります。一方で、津波警報や地震情報の発表には影響はないとしています。
これまでのところ復旧のメドはたっておらず、気象庁は引き続き詳しい原因を調査するとともに復旧を急いでいます。
「東南海ケーブル式常時海底地震観測システム」は南海トラフ巨大地震の監視を目的に2008年に設置されたもので、水深およそ1000メートルから2000メートルの海底に複数の地震計と津波計が設置されています。