13日、新潟県長岡市の寺泊港で所有者不明のボートの撤去作業が行われました。

新潟県長岡地域振興局・地域整備部　保達倫人副部長
「許可を得ないで放置され、所有者が特定できない船舶64艘（そう）、港湾法第56条の4第2項により撤去します」

この場所は、県が管理する立ち入り禁止区域です。しかし、無断で大量にボートが放置されていて、3年前の2020年6月に撮影された衛星写真では、少なくとも100艘は確認できました。

新潟県長岡地域振興局・地域整備部　保達倫人副部長
「おそらく釣りをされる方がボートを利用して、こちらに放置されているのかな」

“無断放置”の影響は、周辺の住宅にも及んでいました。

近所に住む人
「ミサイルが飛んできたのかなと、一瞬そんな感じがしました」

去年12月、海辺に放置されていたボートが強風によって舞い上がり、屋根を飛び越えてきたといいます。さらに、同じ日に別の民家でも…

近所に住む人
「ボートがぶつかって、戸が外れて大変な目にあった」

飛んできたボートがあたったため、扉のサッシがゆがんでしまったとのこと。戸の中には車を止めていて、フロントガラスなどが割れる被害にあったといいます。

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県は11月27日、期限までに持ち帰らない場合は撤去を行うと看板を設置していました。その結果、103艘あったボートは64艘まで減りましたが、撤去には約200万円かかるといいます。

県によると、放置されたボートの所有者が現れない場合は、廃棄や売却などの対応を検討しているということです。