旬のイクラ高騰、数の子も…何が?
食卓を彩る「イクラ」に異変が起きています。いまが一番の旬だということですが、ある鮮魚店では「ものすごく高い」とため息をついていました。なぜイクラの値段が高いのでしょうか。
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大ぶりのウニに、さらにその上から流し込まれる大量のイクラ。豪華な食材がたっぷりとのった海鮮丼(海鮮丼特上 3600円・税込み)。丼をより華やかにしているのがイクラ。しかし、いま仕入れ値が3割ほど上がっているというのです。築地にある鮮魚店でも――
まぐろ屋斉藤水産・斉藤又雄統括責任者「生イクラに関してはいまが一番旬なんですよ。いま一番お客さんに提供したい時期だが、ものすごく高い。通常ですと(イクラは)1キロあたり大体1万4千~5千円。今年は(イクラ)1キロあたり2万円近くいくんじゃないかなと」
いま、高騰しているというイクラ。水産庁によりますと、イクラの親であるサケの数が近年にない不漁だった去年は、大幅に減少。北海道はサケの漁獲量日本一ですが、今年も去年よりは多いものの、例年よりは非常に少ないといいます。
また2位の岩手県では、前年同時期と比べてサケの漁獲量がなんと6割以上減少(岩手県のサケ漁獲量 前年同時期比-64% ※岩手県庁調べ 今月10日時点)。水産庁によりますと、去年も今年も春先から海水温が急激に上がったことが原因の一つとみられるということです。
値段が高騰しているのは、お正月に欠かせないあの食材も。
まぐろ屋斉藤水産・斉藤統括責任者「箱に入っているやつが、(去年は)4000円前後。今年は輸入物が量少ないので5000円くらい」
そう、「数の子」です。水産庁によりますと、数の子の大半は輸入品だということですが、今年は新型コロナの影響で現地での生産態勢に変化があり、現在、輸入量は1割弱程度減少しているということです。
およそ2か月後に迎えるお正月食材として欠かせないイクラと数の子。高値はいつまで続くのでしょうか。