大気不安定で“局地的な大雨” 仙台市では河川増水で「避難指示」も…
13日も大気が不安定な状態が続いています。関東だけでなく、東北地方も大雨に見舞われました。仙台市全域の土砂災害警戒区域に、警戒レベル4の避難指示が出されました。
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日本列島は13日も、ふったりやんだりと雨に見舞われました。
千葉・市川駅では、雨漏りが発生しました。屋根から雨がしたたり落ちる様子を撮影した人によると、この雨で駅には足止めされた人もいたということです。
連日続く不安定な大気。局地的に雨雲が発達したのは関東だけでなく、13日は東北地方も大雨に見舞われました。
宮城・加美町は、広範囲にわたって冠水しました。12時間で154ミリと、7月の観測史上1位の雨が降りました。車が通ると、激しく水しぶきがあがっていました。
加美町では午前9時ごろ、大雨で増水した用水路に軽自動車が転落する事故が発生しました。近くの住民が窓ガラスを割って、車に乗っていた女性を助け出したといい、女性にケガはなかったということです。
仙台市では川が増水し、市内を流れる七北田川が一時濁流と化しました。13日午後6時50分ごろ時点で、宮城県内で警戒レベル4の避難指示が出されている地域は、仙台市全域の土砂災害警戒区域です。また、名取市の一部の地域にも避難指示が出ています。
断続的に降り続いた雨で、交通機関にも影響が出ました。一部の列車が運転見合わせとなり、仙台駅では――
「いつも利用する電車が『運転見合わせ』っていう文字が見えて、どうしようってなってます」
「帰る見込みがなくなってしまったので、ちょっと困ってました」
一部の列車が運転見合わせとなりました。
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一方、埼玉県では12日、至る所で冠水が起きるなど猛烈な雨に見舞われました。一夜明け、その“爪痕”が明らかになりました。
鳩山町では、川にかかっていた橋が崩落しました。土砂崩れも起き、道路が分断されました。太ももほどの高さまで、水が流れ込んできたという住宅もありました。
住民
「怖いです。水の恐ろしさというか、なんかね。怖いですね、水ね」
車の屋根の上に避難し、消防のボートで救助されたという男性もいました。
「とりあえず命だけは助かった、というような感じだったんですけど、本当に死ぬかなって」
被害は、隣接するときがわ町でも出ました。土砂崩れの現場では、家の壁が崩れていました。
近隣住民
「ゴコン、ゴコンって感じの石がね、転がり落ちて家にぶつかって、すごい音がしました」
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関東や東北では、14日にかけて雨が残り、西日本でも日本海から近づく低気圧の影響で激しい雷雨のところがありそうです。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水などに警戒が必要です。