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初代“くだらないものグランプリ”なぜ開発

2020年11月3日 22:30
初代“くだらないものグランプリ”なぜ開発

苦しい状況にある町工場が集結したイベントが、3日、開催されました。積み上げてきた技術で作り上げたのは「くだらないもの」。グランプリをとったのは。

「初代チャンピオンは、鶴ヶ崎鉄工さんです!」

3日、愛知県の名古屋市からオンラインで配信されていたイベントが、20の町工場が、今ある技術を最大限に生かして作り出した「くだらないもの」を競いあう、その名も「くだらないものグランプリ」。

様々な金属に最小で0.1ミリの穴をあける技術をもつ会社が、目をつけたのはシャーペンの芯。

なんと0.7ミリの芯に縦に穴をあけ、そこに細い芯を入れるという技術を披露。

そして、藤井聡太2冠に恋するゴムの加工会社は、将棋の駒が出すパチンという音が、次の一手を考えている藤井2冠の邪魔になっているのではと考え、ゴムで将棋の駒を作り出しました。

数々の「くだらないもの」が作られる中、愛知県・碧南市で大正時代から屋根の鬼瓦を作り続けてきた町工場が作り出したものが…。

「こちらが今回作った鬼瓦ヘルメットです」

銀色に輝く「鬼瓦ヘルメット」。

特別にかぶらせてもらったスタッフ「ずっしりと重みがあって、ずっとつけてると大変そうです」

その重さ、なんと3キロ。1か月半をかけ、生み出しました。

なぜ「くだらないものグランプリ」への参加を決めたのでしょうか。

鬼福製鬼瓦所 鈴木良さん「6月なかばくらいから、一気に出荷が減ってきました」

コロナ禍で、今も苦境に立たされている町工場。

くだらないけど、思わず笑ってしまうようなものを作り、会社のPRにつなげたいと考えたのです。

そして結果が発表される3日。

鬼福製鬼瓦所 鈴木良さん「(Q 目指すは?)もちろん優勝です」

オンラインで配信が始まると。

「くだらなさ」をたたえて会場は大盛り上がり。最終プレゼンが行われ、投票が締め切られました。

グランプリは、精巧な「100分の1サイズの会社のミニチュア」を制作した会社が受賞。

鬼瓦ヘルメットは13位という結果となりました。

鈴木良さん「優勝できないのは悔しいですね。やっぱり」

今後、全国規模での開催も考えているということです。

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