一転開催…新年祝う“クルドの祭り”1300人が楽しむ さいたま市の公園で 一時騒然?抗議活動も…
20日、埼玉県さいたま市の公園で、クルド人の新年を祝う祭り「ネウロズ」が行われ、民族衣装を着て、音楽に合わせ踊りを楽しむ姿がありました。しかし、その会場では一時、騒然とする場面も…。今年は、祭りの開催を巡り、あるトラブルが――
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20日、埼玉県さいたま市の秋ヶ瀬公園で行われたのは、クルド人の新年を祝う祭り「ネウロズ」です。
「すごく楽しいです」
「結構うれしくなってきて、楽しんでいます」
祭りには、約1300人が参加しました。
クルド人は、中東のトルコやシリア・イランなどにまたがる地域に暮らし、国をもたない最大の民族と呼ばれています。
民族衣装で手をつなぎ、音楽に合わせて、踊りを楽しむ姿がありました。
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しかし、その会場では一時、騒然とする場面も…。
「お祭りやめなさいって」
「いい加減にしろよ」
今年は、祭りの開催を巡り、あるトラブルが――
公園を管理する埼玉県公園緑地協会によると、「クルド人に公園を貸すな」など抗議の電話が相次ぎ、「安全の確保が難しい」と、公園の使用許可を出さなかったといいます。
その後、条例や法令を再度確認し、楽器の使用する際の音量を制限するなど、条件付きで祭りの開催が許可されたということです。
20日、予定どおり開催された祭りには、クルド人とともに、日本人も祭りを楽しむ様子がありました。
主催者の代表は、「この祭りを通して、クルド人がどんな人なのか、日本人に知ってほしい」と話していました。