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反スパイ法違反疑いで拘束の日本人男性、中国当局が起訴の審査を開始

2024年3月20日 11:11
反スパイ法違反疑いで拘束の日本人男性、中国当局が起訴の審査を開始

中国で去年、反スパイ法違反の疑いで拘束されたアステラス製薬の日本人男性について、中国当局が男性を起訴するかどうかの審査を始めたことが分かりました。

アステラス製薬の中国法人に勤めていた日本人男性社員は去年3月、反スパイ法に違反した疑いで中国当局に拘束され、その後、正式に逮捕されました。

男性の拘束から今月で1年となりますが、日本政府関係者によりますと、中国の検察が18日、男性を起訴するかどうかを決める審査を始めたことが確認されたということです。

原則として1か月以内、最長でも6か月半以内に起訴の可否が判断されます。

日本政府は中国側に男性の早期解放を強く求めていますが、これまでに大きな進展は見られていません。

中国では去年、反スパイ法の適用範囲を拡大する改正法が施行されましたが、「スパイ行為」の定義にはあいまいな部分も多く、現地の日系企業の間では駐在員の新たな拘束リスクに懸念が強まっています。