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元プロ、身体障害者の野球チーム設立に奮闘

2020年11月9日 1:37
元プロ、身体障害者の野球チーム設立に奮闘

香川県内で初めてとなる身体障害者の野球チーム設立への動きが進んでいます。立ち上がったのは、大ケガを経験した元プロ野球選手。その想いに迫りました。

丸亀市で行われた身体障害者野球の体験会。障害の有無にかかわらず、およそ60人が参加しました。

参加者「久しぶりに野球をやって楽しかったです」

参加者「ボール握って、グラブ持って、走り回れるっていう場があるだけでも、まず第一歩。うれしいという気持ちでいっぱいです」

丸亀市体育協会の山中達也さんは、野球チーム設立への第一歩として、この体験会を企画しました。

山中さん「みなさん楽しそうにしてくれているので、ありがたいですね。レベルが高いというか、健常者と変わらずプレーしているところを見ると、自分もやりたくなってきますね」

山中さんは、丸亀城西高校から2006年に広島カープに入団。1軍登板はなく、2011年からは香川オリーブガイナーズでプレーしました。

しかし、野球を続けられる場を見つけたその喜びもつかの間、海難事故で首を粉砕骨折し、頸椎を損傷します。

山中さん「(ケガ後)やっぱり野球がやりたいという気持ちに切り替わって、もう一度マウンドに立つという気持ちだけでリハビリを頑張りました」

およそ2年後、ガイナーズの練習生として復帰。試合には出場できず引退しましたが、丸亀市体育協会の職員として働く中で、身体障害者野球に出会います。

山中さん「自分と同じように、夢半ばで野球を諦めてしまった方とか、障害を抱えながら何かに挑戦したいという方は必ずいると思うので」

四国で身体障害者の野球チームがないのは香川県だけ。山中さんはチームを作ることを決意します。

山中さん「障害を持った人が一歩踏み出せる環境が一番大事だと思いますので。野球に限らず、スポーツに取り組んでいける場を作っていけたらと思います」

誰もが野球・スポーツを楽しみ、夢を後押しできる場を。山中さんの挑戦が始まりました。