むつ市の中間貯蔵施設“審査合格” 規制委
原子力規制委員会は、青森県むつ市に建設中の使用済み核燃料の中間貯蔵施設について、安全審査に正式に合格したと判断しました。
むつ市に建設中の中間貯蔵施設は、使用済み核燃料を再処理するまで一時的に保管する施設です。全国の原発で使用済み核燃料を保管するプールの容量がいっぱいになりつつある中で、国内で唯一、原発の敷地の外での保管場所になります。
この施設について原子力規制委員会は、安全性が確保されているとして正式に合格したと判断しました。施設の保管容量は3000トンで、東京電力、柏崎刈羽原発や日本原電、東海第二原発などで使われた使用済み核燃料が運び込まれる見込みです。
金属容器に入れられ外気で冷やしながら最長50年保管、その後は核燃料をリサイクルする再処理工場へ運ばれる計画です。
施設を運営する「リサイクル燃料貯蔵」は、来年度中の操業開始を目指しています。
一方で再処理後に出る最終的な放射性廃棄物、いわゆる「核のゴミ」の国内での処分地はいまだ決まっていません。