昨年度の児童虐待対応 過去最多19万件
全国の児童相談所が昨年度に対応した児童虐待の件数が、過去最多を更新し、およそ19万件となったことが分かりました。
厚生労働省によりますと昨年度、全国の児童相談所が対応した児童虐待の件数は、前年度よりおよそ3万4000件増加し、過去最多の19万3780件となりました。
全体のおよそ6割が子どもの前で配偶者に対するDVが起きる「心理的虐待」で、次いで、子どもに直接、暴力を加える「身体的虐待」となっています。
また、新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言が出されたことし4月から7月までの速報値は6万2440件で、去年の同じ時期と比べると微増となっています。
厚労省の担当者は、外出が難しい中子育てが孤立化することを懸念していて、子どもの見守りを強化するとしています。