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克行被告に“タクシー代と言われ現金を”

2020年11月19日 20:02

元法務大臣の河井克行被告の第11回公判が19日行われ、克行被告の後援会関係者らが、「ガソリン代」や「タクシー代」などと克行被告に言われ、現金5万円から10万円を受け取ったと供述する調書が、次々に読み上げられました。

19日の公判では、河井克行被告から現金を受け取ったことを認める後援会関係者などの供述調書を検察官が読み上げました。

現金5万円を受け取ったことを認める克行被告の後援会関係者は、「去年5月、克行先生が自宅に来ました。案里さんの選挙情勢について尋ねると、『厳しいけど頑張っています』などと言って、『ガソリン代ですから』と、おもむろに茶封筒を差し出しました。現金だとすぐにわかりました」などと供述する調書が読み上げられました。

その他にも、克行被告の後援会関係者が「タクシー代と言われました」「現金をもらいやすくする口実で、案里さんへの投票と、知人らへの、投票の呼びかけ目的での現金だと思いました」などと供述した調書が次々に読み上げられ、現金5万円から10万円を受け取ったと認めました。

克行被告は、手元の資料に目を落とし、時折メモを取りながら、検察官の調書の読み上げを聞いていました。閉廷前には、3月31日までの45回の期日が新たに指定されました。

【公判を追う】河井夫妻・選挙違反事件 克行被告第11回公判(11月19日)