「先見えない。疲労じわり」医療現場ひっ迫
新型コロナウイルス感染の再拡大で「医療現場のひっ迫」が深刻になってきています。
東京・文京区にある東京医科歯科大学病院。これは、19日に撮影された重症病棟の映像です。この病院の新型コロナの重症患者用のベッドは8床。人工心肺装置(=ECMO)を装着した患者の治療などが行われています。しかし、先週から満床が続いていてすでに余裕がない状況です。
19日、病院長に話を聞きました。
Q.満床というのは体制としてはいかがでしょうか――
東京医科歯科大学病院・内田信一病院長「我々は決められたキャパシティーの中でやるしかないので、受け入れられないということに対して非常に申し訳ないと思っております。マンパワーの面では、今の8床がかなり限界に近い状況」
都内の新型コロナの重症者は、現在38人。この病院では、都内各所から毎日のように重症患者の受け入れ要請が入りますが、このまま感染拡大が続けば、今後も受け入れを断るケースが出てくるといいます。
Q.最近の傾向の変化について――
東京医科歯科大学病院・内田信一病院長「(最近の傾向は)高齢化しています。重症病棟でも高齢化は顕著に出ていると思います」
Q.一番困っていることについて――
東京医科歯科大学病院・内田信一病院長「そこで働く人の疲労という面で、肉体的な疲労、プラス精神的な疲労がじわじわとのしかかってきてるかなと感じます。先が見えないつらさというのが職員の中にもかなりあるのだろうなと」