辺野古“サンゴ裁判”玉城知事が意見陳述
アメリカ軍普天間基地の移設先とされる名護市辺野古のサンゴの移植をめぐり、沖縄県が国を訴えた裁判で20日、玉城知事が意見陳述を行い国の対応を批判しました。
この裁判は、辺野古の埋め立て予定海域に生息するおよそ4万群体のサンゴの移植に向け、防衛省によるサンゴの採取を許可するよう農林水産大臣が県に是正の指示を行ったのは違法だとして、沖縄県が国を訴えたものです。
福岡高裁那覇支部で20日開かれた口頭弁論で、玉城知事が意見陳述を行い、「農水大臣の是正の指示は知事の判断権限を奪うもので、大きな問題がある」と国の対応を批判しました。
これに対し、国側は「移植のためのサンゴの採取は、基本的に許可されるべき性質のもので、知事は権限を逸脱、乱用している」として、請求の棄却を求めました。
裁判は20日で結審し、判決は来年2月3日に言い渡されます。