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新型コロナ 感染の急速拡大を防ぐためには

2020年11月20日 20:32
新型コロナ 感染の急速拡大を防ぐためには

連日、各地でコロナの感染者数が過去最多を更新しています。急速に感染が拡大する中、体調の変化を示すサインを見過ごさないためにどうしたらいいのでしょうか。詳しく解説します。 


■東京で522人の新規感染者 連日500人超え 

東京では11月20日に、新たに522人の感染者が確認されました。11月19日は過去最多の534人が確認されていて、2日連続で500人を超えました。このうち6割近い318人は感染経路が分かっていません。 


■「更に急速な感染拡大」に危機感 

11月19日には、厚生労働省に助言する専門家の会議が開かれ、このまま放置すれば「更に急速な感染拡大」に至る可能性が非常に高いと危機感をあらわにしました。北海道については「行動制限など強い対策」が必要だとし、東京都、大阪府、愛知県についても「強い対策が必要な状態に近い」と改めて警戒感を強めました。 


■重症化する割合が低下、なぜ? 


厚生労働省が公表している10月時点でのコロナの最新の状況によりますと、重症化する割合は以前と比べて「低下している」ということです。2020年1月から4月には“9.8%” 

だったのが、6月から8月では約“1.62%”に減っています。 

重症化率が低下した背景には、治療薬が承認されるなど治療法がある程度わかってきたことがあるとみられています。 

重症化する割合を年代別に見ると、20代は0.03%、30代は0.09%ですが、40代では0.54%と急に増加します。年齢が上がるにつれて増加していき、80代では14.50%、90代以上16.64%と二桁を超えます。最も心配なことは、重症化しやすい高齢者の感染が増えていることです。 


■身近にできる「緊急性の高い症状を見分ける方法」 

重症化を見分けるために参考になるのが、厚生労働省が公表している「緊急性の高い症状」を自分で確認できるチェックリストです。チェックリストには、「唇が紫色になっている」、「胸の痛みがある」、「2時間以内を目安に突然ゼーゼーしはじめた」、「脈がとぶ」、「脈のリズムが乱れる感じがする」などがあり、このような症状が緊急性の高い症状だといわれています。 

こうした症状は周りから見ても気づくことができ、近くで見たときに顔色や反応がいつもと様子が違う、ちょっとおかしいところがある場合は注意が必要です。大事なことは、こうなる前の早い段階で、発熱があったり、のどが痛くなったり、体調に変化を感じたら仕事や予定をやめて、かかりつけ医や相談窓口に連絡をすることが重要です。 


■全国の知事が危機感 年末年始の飲食時に注意を呼びかけ 

飲食の場での感染が多いとして、年末年始を前に全国の知事たちが危機感をあらわにして注意を促しています。 

神奈川県の黒岩知事は、「GoToEatかながわ」の新規クーポン販売を11月25日から「一時中断」すると発表しました。飲食店などで食事をする時もマスクを着用するマスク会食が徹底されて、感染状況が落ち着くまでは再開しないということです。 

大阪府の吉村知事は、5人以上の会食を控えてほしい。少人数で静かに食事を楽しんでほしいと呼びかけています。北海道の鈴木知事は、5人以上の飲食、2時間を超える飲食を控えてほしいなどと呼びかけています。 

東京都の小池知事は、会食で意識してほしい「5つの小」を合い言葉に呼びかけました。 

「5つの小」とは「小人数で」「小一時間」「小声で」「料理は小皿に」「小まめにマスク・換気・消毒をする」というものです。東京都は営業時間短縮などの制限はしませんでしたが、一歩踏み込んだ呼びかけをしました。 

 
■コロナ禍での職場の飲み会事情 アンケートに年代差 

人材コンサルティング会社の研究所が行った「全国の正社員の男女1800人に職場の飲み会について」のアンケートでは、コロナ禍での職場飲み会の頻度は、全く飲みに行っていない人が約69.7%でした。GoToキャンペーンが始まっても約7割の人が自粛しているということです。 

年代別でみてみると、世代間で考え方に違いがあることが分かりました。20代は58.5%ですが、50代以上になると79.6%の人が全く飲みに行っていないということです。 

オンライン飲み会の経験率については、20代は28.3%が経験したことがあると回答しましたが、50代以上は8%とかなり少ない数字です。年代が若い人ほど気軽にオンライン飲み会を楽しんでいるとみられます。 

アンケートを見ても、重症化リスクの高い高齢者層ほど、自らの行動に慎重になっていることが分かります。重症化する人の割合は全体としては以前より減少しているとはいえ、感染者数の増加に歯止めがかからなければリスクは減らせません。年末年始を前に改めて一人一人が気を引き締めたいところです。 


(2020年11月20日16時ごろ放送 news every.「ナゼナニっ?」より) 

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