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2020年10月23日 22:16

休み増える?コロナ禍で変わる年末年始

休み増える?コロナ禍で変わる年末年始
(c)NNN

23日に政府の分科会が開かれ、専門家らが「年末年始に人出が集中しないよう、休みを長くしたらどうか」と提言しました。

コロナ禍で迎える初めての年末年始となりますが、どんな変化があるのか、詳しく伝えます。

■コロナ禍のハロウィーン 自粛の動き

23日、東京で新型コロナウイルスの感染が新たに186人確認され、高止まりが続いています。

22日、厚生労働省に助言する専門家の会議では「地方でクラスターが発生しているのは、首都圏での感染が持ち込まれたもので、首都圏の感染が収まらないと全国の感染者が減らない」と分析しました。

そんな中、31日はハロウィーンです。

2019年の東京・渋谷でのハロウィーンは、駅周辺は歩行者天国になり、仮装した人たちがたくさん集まり、かなり密な状態でした。

今年は、渋谷区が街に集まることを自粛することを呼びかけ、さらに仮装のための着替えスペースも今年は設置しないということです。

また、神奈川県川崎市のハロウィーンも、毎年10万人以上の人が集まることで有名ですが、運営側は「ハロウィーンは密になる感じが醍醐味のイベント」ということで、今年は人が集まるパレードは外ではやらず、代わりにオンラインで行うといいます。

■年末年始 分科会は休暇分散を提言

年末年始の休暇も、変わる可能性があります。

2020年の年末年始はカレンダーを見ると、2020年12月29日から2021年1月3日まで休みの人が多いとみられます。同じ時期に休みが集中すると、人の移動も重なります。

23日、政府の分科会は年末年始に感染を拡大させないために、通常の年末年始の休暇に加えて、その前後にも、まとまった休みが取れるように政府に提言しました。

分科会で、西村経済再生担当大臣が以下のように述べました。

「休暇の分散、あるいは1月11日までの連続休暇の取得などの協力をお願いしたところです。日本全体として取り組む必要があると認識しております」

1月11日の成人の日まで連続で休暇になる人が出てくるかもしれず、休みが長くなれば、帰省や旅行する人も同じ時期に集中しないのではということです。

専門家は、年末年始に人の流れが集中しないよう、「小規模・分散型旅行の推進を求める」として、旅行の仕方についても提言しました。旅行は少人数で、時期や行き先は分散することを求めています。

■「幸先詣」とは? 密回避で初詣にも変化

正月には初詣の参拝に出かける人も多いと思います。

東京・明治神宮は国内でも非常に初詣の参拝者が多く、三が日だけで300万人を超えます。例年、かなりの密状態になります。

全国およそ8万社の神社を束ねる神社本庁は、初詣に向けて感染防止対策を公表しました。

「マスク着用」や「手指の消毒」などの基本的な対策の徹底を呼びかけています。

これを受けて各地の神社では、このような取り組みが検討されています。

まずは、「鈴緒・柄杓(ひしゃく)の撤去」です。賽銭箱の上にある鈴緒は、不特定多数の人が触れるものなので、撤去したり、使用できなくしたりするということです。また、参拝前に手などを清めるための柄杓を撤去し、流水を利用するということです。

また密回避ですが、「参拝の順路を一方通行にする」ことで人の流れをスムーズにしたり、賽銭箱を複数箇所に設置したりすることで、人の滞留を防ぐということです。

それから、「分散参拝」として、人出の少ない日にちや時間帯を選んで参拝するよう呼びかけています。中には、敷地内にカメラを設置してネットで参道の様子を定期的に配信することで、混雑状況を伝える予定のところもあります。

さらに、初詣は元日からの三が日に集中するので、初詣ではなく「幸先(さいさき)詣」の呼びかけをするところもあります。

お正月ではなく、年内のうちに参拝して「来年もいい年でありますように」と先の幸せを願うものということで「幸先詣」といっているそうです。

他にも、大きな神社や有名な神社に人が集中しないよう、比較的混雑しない小さい神社や地元の神社への参拝呼びかけなど、場所の分散という工夫もあるそうです。

ただ、内閣府などが最もリスクが高いと見ているのは、参拝そのものではなく、その前後に立ち寄る露店などでの飲食です。

神社本庁によると、露店や屋台を出す側の人たちからも、店員と客の間をビニールシートで遮蔽(しゃへい)したり、コイントレーの使用を徹底したりするなどの感染対策をするとの申し入れがあったといいます。このため、神社庁側も一律に出店を規制する考えはないとのことです。

初詣といった風習は、実際に神社などに足を運んでお参りすることに意味があると考える人も多いので、オンラインには置き換えづらいことの一つです。

だからこそ、受け入れる側も参拝する側も、しっかりルールを守って新しい年を気持ちよく迎えたいです。

(2020年10月23日 16時ごろ放送 news every.「ナゼナニっ?」より)