シェアせず安心感「食のおひとりさま」加速
感染が急拡大する中、密をさける「おひとりさま」の動きが加速しています。特に「食」に対する、おひとりさまニーズが高まっていて、今までにないサービスも登場しています。
とろ~りチーズの濃厚ピザ。特徴はそのサイズ。
おひとりさま専用に作られたSサイズのピザです。ナゲットとポテトがついて700円とお手頃価格。通常のMサイズ(約26センチ)に対して、Sサイズは直径約15センチと半分ほどの大きさに。購入した人は。
「ママ友と卒園のことで会議があって、(大きなサイズを)みんなでシェアして食べるのもはばかられるので。いいと思います、食べやすくて」
大人数でピザをシェアして食べる機会が減る中で、うまれたという、おひとりさまピザ。
ピザハット東長崎店 岡田洋明店長「個食需要が高まっておりますので。女性や年配の方を中心に、Mサイズだと少し大きいなというお声はありましたので、そちらのお客様をターゲットに」
コロナ禍で広がるおひとりさま需要。
今や1人鍋も定番になりつつありますが。
居酒屋、かまどか秋葉原店では、先週から新たなプランをスタートさせました。それは、おひとりさま専用の鍋に、お刺し身や焼き鳥などがついた宴会プランです。
レインズインターナショナル 経営企画部 安田悠平さん「コロナ禍で、みなさんで同じ鍋をつっつくとか、とりわける行為に対して抵抗がある方に。個別でお出しできた方が、安心感があるのかなと思い作りました」
コロナ禍で、1人ではなくグループでも、個別に鍋を楽しめるように作られたこのプラン。鍋は、豚チゲや、みそちゃんこなど6種類あり、それぞれ好みのものを選ぶことができます。
クリスマスには、定番のホールケーキ。大手百貨店、今年の主流は、おひとりさま向けの直径12センチほどの小さなサイズです。このサイズは、去年より3割ほど売り上げが伸びているということです。
さらに、お正月向けのおせちでも。グルメサイトを運営するぐるなびでは、おひとりさま用おせちのネット注文が前年比5倍に。
今年は、帰省ができないため、贈呈用として購入する人や、海外旅行に行けないため、おせちにお金をかける人も増えているそうです。
おうち時間が増えたことで、脚光を浴びたあの調理器具も。
阪和 金沢綾奈さん「こちらが弊社のちょい焼きグリルになっております」
おひとりさま用のホットプレートです。
今年9月に販売したところ、メーカー初回入荷分のおよそ6000台が即完売。とり出しやすくコンパクトで、1480円と価格も手頃だったこともあり、売れ行きが伸びているといいます。
予想を超える発注数で、現在、追加生産を行っているということです。
阪和プロダクトMDユニット 山元海樹さん「開発者自体も一人暮らしをしておりまして。コロナの時期で料理をたくさん作るようになって、もっと簡単にあつあつな料理を食べたいなってところから」
ホットプレートは、たこ焼きやジンギスカン、グリルなど4種類を用意。おひとりさまだけでなく、こどものおやつにホットケーキを作るなど、手軽に楽しむ人もいるということです。