韓国のビーチで落雷 サーファーら6人死傷 海での「落雷」から身を守るには?
韓国の海岸で6人のサーファーらが雷に打たれ死傷する事故が起きました。これから夏のレジャーシーズンが本格化しますが、日本の海でも、死傷者が出る落雷事故が過去に起きています。近くに頑丈な建物がないことが多い海で、雷から身を守るにはどのように行動すればよいのでしょうか。
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12日から13日にかけて注意が必要なのが“落雷”です。13日は、全国の広い範囲で12日以上に「発雷確率」が高まっています。こうした中、お隣韓国では“人ごととは思えない”事故が起きました。
襄陽(ヤンヤン)郡にあるビーチで6人のサーファーらが、雷に打たれる事故が起きました。その直後に撮影された映像には、砂浜の上で動かなくなったサーファーを懸命に救助しようとする様子も映っていました。韓国メディアによると、30代の男性が病院に搬送されましたが、その後死亡が確認されました。
目撃者
「私もあの時間にサーフィンをしていたが、雷が鳴り続けていて、すぐ隣で雷が落ちたんだ」
目撃者
「建物の方に雷が落ちていたが、跳ね返って斜めに散っていった」
雷が落ちた場所には、50センチから60センチの大きな穴があいたという情報もあります。
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これから本格化する夏のレジャーシーズンを前に、命に“危険”が及ぶ可能性があるのが「雷」です。“日本の海”でも、死傷者が出る落雷事故が起きています。
2005年には福岡県の海岸で雷に打たれた20代の男性が事故当時、意識不明の重体になりました。この時間、福岡では「雷注意報」が発表されていました。同じく2005年、千葉県白子町の海水浴場でも雷に打たれた男性が死亡する事故が起きています。
近くに頑丈な建物がないことが多い海で、雷から身を守るにはどのように行動すればよいのでしょうか。
来月、海開きを控える横浜市の「海の公園」では、広場の高い場所に避雷針を設置。しかし、これも100%被害を防げるものではないため…
海の公園 宮口均園長
「雷注意報が発表された場合、危険性が高い時は海から上がるよう(放送で注意を)促しています」
雷の威力などを実験する専門家は、避難する“場所”にも注意が必要だと話します。
電力中央研究所 上席研究員 齋藤幹久さん
「木というのは雷・電気が流れにくいので、木のそばに人が立っていると(人に)電気が流れてしまう」
木には近づかず、車の中で雷が止むのを待つのが有効だということです。
(6月12日放送『news every.』より)