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苦境を打破“新サービス”で活路見いだす

2020年11月27日 22:17
苦境を打破“新サービス”で活路見いだす

新型コロナウイルスによる苦境が続く中、別のサービスを始め、活路を見いだす店や施設が、次々と登場しています。

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富士山を一望できる、山梨県山中湖にある宿泊施設。多くのテニスコートがあり、感染拡大前は学生の合宿などで、にぎわっていたといいます。しかし…。

東照館 代表取締役 長田照樹さん「8月の合宿がすべてキャンセルになったので」

客数は、例年のおよそ1割に激減。その上、施設の維持費が、毎月200万円もかかるといいます。

長田照樹さん「思い切ってオートキャンプにしようかと」

そこで、利用客が減ったテニスコートを、密になりにくいキャンプ場に生まれ変わらせたのです。木を伐採することで、テントから富士山を眺められるようにしました。客足も徐々に戻りつつあるといいます。

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群馬県・高崎市の飲食店は、逆境を乗り切るため、先月から、別の飲食店として再出発しました。親子が眺めていたのは、断面がなんとも色鮮やかなサンドイッチ。ここは、テークアウトがメインのサンドイッチやプリンを販売するお店。

サンドイッチとプリンのお店 TOMOJI 樺澤大輝代表「うちの畑でとってきた」

とれたての新鮮な地元野菜を、た~っぷりと食パンにはさみ、断面がきれいに見えるよう、カットしてます。

お客さん「色とりどりで全部が見栄えもいいなと」

実はこのお店、以前は、居酒屋でした。感染拡大による半年以上の休業を機に、これからは、テークアウトの方が、需要が高いと考えたといいます。そして、サンドイッチを選んだ理由にはある思いが込められていました。

樺澤大輝代表「祖父が、パン屋さんを昔やっていたのを思い出して、導かれたというか。

去年、亡くなった祖父。店の、のれんには似顔絵が。パンにかける祖父の思いを受け継ぐため、サンドイッチの店をオープンしたといいます。1日200食限定で、ほぼ毎日売り切れるほど、人気だということです。

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都内にあるカプセルホテル。感染拡大でお客さんが激減し、厳しい経営状況に追い込まれています。そこで、起死回生を狙い、今月から新たな部屋が登場。

実はこれ、上下にあった2つの部屋の仕切りを取り払い、1つの部屋に改装したもの。そこに、テーブルやいすなどを設置し、テレワークなどで使える、ワーキングスペースとして生まれ変わらせました。

サンザパセラのコワーク 佐藤聡美さん「時代の需要にあった。寝る場所から、働く場所に変えていこうと思い、この決断をしました」

お値段は1時間500円。ドリンクバーなども無料で利用できるということです。