「皇后さまのお誕生日」徹底解説
月に一度の「皇室日記@theSOCIAL」です。長年皇室取材に携わって来た日本テレビ客員解説委員の井上茂男さんと共に皇室に関わるニュースをお届けします。今回は、9日に誕生日を迎えられた皇后さまの「ご感想」について解説します。
9日、皇后さまが57歳の誕生日を迎えられました。誕生日の「ご感想」は、大半が新型コロナウイルスについてのもので「今年は、特に命の大切さ、尊さについて改めて深く思いを寄せる年になりました」とし、医療従事者をはじめとする全ての人々の尽力に「深い敬意と感謝」の気持ちを伝えられました。
その上で、「今後、私たち皆が心を合わせ、お互いへの思いやりを忘れずに、力を合わせてこの試練を乗り越えていくことができますよう、心から願っております」とつづられています。
―井上さんは、皇后さまのご感想をどのように受け止めましたか?
まず、A4用紙で5枚というボリュームにびっくりしました。皇后としてのご自覚から、これだけの思いを丁寧に記されたのだなあと思って読みました。コロナについては、感染対策の専門家や、日赤幹部、経済関係者、教育関係者に会って話を聞かれ、折々にニュースとして伝えられてきましたが、これらのご進講について、「苦労されている方々の置かれた状況をより深く理解し、心を寄せることができればとの思いで」とつづられており、「ああ、そうか、やはり心を寄せようと、寄り添おうとされている」と思いました。
また、コロナで「直接触れ合うことが難しくなっていることを残念に思う」という気持ちを記され、新たに始まったオンライン訪問について「今後も大切にしていければ」と、敬老の日にちなむ大分の施設訪問などを挙げて触れられています。リアルに触れ合うことが難しくても、オンラインで気持ちは一定程度伝えることが出来るでしょうから、今後、積極的に活用されていくだろうと思っていたところ、前向きの姿勢を示されて、どんどん広がっていけばいいなと思います。