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医療現場を陰で支える シーツ洗濯「工場」

2020年12月17日 15:51
医療現場を陰で支える シーツ洗濯「工場」

新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、病院で感染者が使ったシーツを洗濯するクリーニング業者も、業務量が増え、感染防止に注意しながら作業にあたっています。医療現場を陰で支える「工場」を取材しました。

神奈川県厚木市にある「野口株式会社」。そのクリーニング工場では病院で使った寝具を専門に扱っています。取材したこの日、3つの赤い袋が届きました。シーツや枕カバーなどが袋にまとめられていますが、赤い袋には5つの病院から届くコロナ患者などが使用した寝具が入っています。

一般の病院から届く寝具のクリーニングは日中に行っています。しかし、午後5時半をすぎると、従業員は防護服を着用しはじめます。

新型コロナに感染した患者の寝具は、80度のお湯で10分以上洗濯します。寝具が入っている特殊な袋は、高温のお湯で溶けるものなので、従業員は、直接触れることなく洗濯できる仕組みになっています。


洗濯機も、床も、服も消毒。作業は感染リスクを考え、社員だけで業務時間外に行います。週に3回、2020年3月、4月の「第1波」の時より業務量は増えているといいます。

野口株式会社の担当者はーー
「病院・看護師さんたち大変かと思うけど、気持ちは同じだと思います」
「陰ながら洗濯業、廃棄物、運送、宅急便などがある中での医療現場だと思いますので、そちらもひとつ忘れないでいてほしいなというのが本音」

(2020年12月15日放送「news zero」より)