大学入学共通テスト 感染症対策徹底を要請
本番まで1か月をきった、大学入学共通テストに向けて、文部科学省は、受験生が利用する宿泊施設・公共交通機関などでの感染症対策の徹底や、学習塾関係者などが、試験会場で密集状態を作らないよう、関係団体へ要請しました。
センター試験にかわって、来年初めて行われる大学入学共通テストは、新型コロナウイルスの影響に配慮し、2つの日程にわけて行われます。
第1日程は、来月16日と17日、第2日程は、来月30日と31日で、新型コロナウイルスや、インフルエンザなどにより受験できなかった人には、2月に特例追試験も用意されています。
本番まで1か月をきり、文部科学省は、受験生が利用する宿泊施設や公共交通機関での、感染症対策の徹底や、試験場や、その周辺で密集状態を作らないよう、関係省庁と連携して、関係団体に要請を行いました。
具体的には、ホテル等の宿泊施設における、感染症対策の徹底、鉄道・バスにおける換気・消毒や、混雑緩和への配慮のほか、学習塾や予備校関係者には、受験生の激励のため試験会場などに来ることの自粛、不動産関係者には、学生マンションやアパート紹介のために試験会場などに来ることの自粛を求めています。
保護者や学校関係者にも、やむを得ない付き添いなどを除き、試験会場や、その周辺に集まることの自粛を求めていて、受験生や試験監督者を含め、改めて、健康管理や感染症対策の徹底を呼びかけています。
萩生田文部科学大臣は、「この日を迎えるまでの努力が無駄にならないよう、現在各大学において、万全の態勢で受験生を迎えることができるよう準備をしている。3回のチャンスを用意してあるので、体調に不安を感じた場合には、自分自身と周りの受験生を守るため、くれぐれも無理をしないようにお願いをしたい」と述べました。