コロナ禍で注目“朝外食” 密避けがっつり
首都圏の1都3県で再び緊急事態宣言の発出が検討される中、営業時間の短縮などで影響を受ける飲食店では今、朝食をめぐって新たな動きが広がっています。
気軽に1人焼き肉が楽しめるこちらの店で提供されているのは、なんと朝限定の焼き肉メニュー。焼き肉の定番・カルビと朝食の定番、海苔とウインナーなどがセットになっています。なぜ朝食の提供を始めたのでしょうか。
焼肉ライク・有村壮央社長「コロナ禍で、街全体からお客様が減ってしまったということで、新しい需要を取り込もうと始めたのが一点と、ランチタイムは混雑するので、早い時間にランチを食べることによって、密を回避できる」
朝の時間を有効に活用してもらおうと営業時間を早めたのだといいます。
お客さん「気分転換になりますよね。なかなか開いているお店も少ないので、早くから開いてるのはすごく助かる」
焼肉ライクでは、朝7時から通常メニューの提供も行っていて、朝からがっつり食べたい男性客などに好評だということです。
飲食店の営業時間短縮などで夜間の人出が減っている今、朝に外食をする“朝外食”の動きが広がっています。その動きは、回転寿司でも。
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かっぱ寿司では、愛知県など3県で海鮮丼など、朝限定のメニューを提供。きっかけは何だったのでしょうか。
かっぱ寿司・大坪茉央営業部長「(愛知県・岐阜県は) モーニング文化も根付いているということで、かっぱ寿司の朝食も、新しい選択肢に入ればということで始めた。リモートワークなども浸透しており、今までかかっていた通勤時間など有効活用する方や、ゆっくり過ごしたいというお客様に利用していただきたい」
お客さんからは「朝から豪華なものが食べられる。外で食べるということで、気分も爽快になる」と好評です。
今後、全国の店舗に広げたいとしています。
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午前8時。お客さんが食べているのは、濃厚スープが自慢の家系ラーメンです。その名も朝ラー。
お客さん「朝ラーというのが気になっていて、食べてみようかなと思ってきました。夜楽しめない分、朝行ければなと思う」
客は、近くで働くビジネスマンが中心のため、一時は売り上げが落ち込んでいたといいますが――
堀田家・堀田憂紀店主「朝ラーメンだけで、(売り上げ全体の)3割くらいですかね」
堀田家でも朝外食の需要は高まっているといいます。
新しい生活様式が求められる中、朝食のスタイルも見直されてきています。