自転車が世界的ブーム “困った事態”も
巣ごもり時間が増え、運動不足を解消する自転車が世界的にブームとなる中、人気の余り、困った事態も起きていました。
◇
「巣ごもり」という人が多かったこの正月。街の人に困ったことを聞いてみると。
20代大学生「外に出て動いていないので、ちょっと太っちゃった」「体動かせなくなると体力も落ちて」
こちらの女性は、運動不足を解消するため…
10代大学生「他に運動する機会がなくなってしまうので、その分、自転車で遠回りして走ったり」
コロナ禍での運動不足を解消するため、自転車が人気となっているのです。都内にあるスポーツ用自転車の専門店では、電動アシスト付きの自転車が1か月待ちとなるほど人気に。
BROTURES・福井雄大代表「電車を乗りたくないなって、密を避けられる方だったりとか(自転車の売り上げが)一番いいときで前年比180%くらい」
電車通勤による「密状態」を心配して、自転車での通勤を始める会社員などが増えているのです。
人気の自転車は、ほかにも。
BROTURES・福井代表「自立することもできるので」
休みの日には、スポーツとして自転車を楽しみ、「コロナ太り」も解消できると、20代から30代を中心に購入する客が増えているといいます。
去年から続く、この自転車ブーム。急激な需要の高まりから、一部、部品の入荷が遅れる事態となっていました。
BROTURES・福井代表「変速ギアの商品だけが(入荷が)追いつかなかった」
何が起きているのか、スポーツ用自転車の部品などを輸入する会社に聞いてみると。
ライトウェイプロダクツジャパン企画室・村上佳子さん「世界中から(スポーツ用自転車の)需要が殺到している状態ですので、なかなか注文した分(部品)が届かないといった状況になっております」
コロナ禍での自転車ブームは、世界中で起きていて、注文が殺到。自転車や部品の入荷が半年以上も遅れているといいます。
茨城県のJR土浦駅直結の商業施設「プレイアトレ土浦」。飲食店がある前の通路を見ると青いレーンがのびていて、そこには自転車マークが。実はこの施設では自転車を持ち込んで、そのまま食事や買い物ができるんです。
去年10月には、あの星野リゾートが手がけた自転車をテーマとしたホテルが施設内にオープン。室内の壁には愛車をかけることが可能。さらに――
星野リゾート BEB5土浦・大庭祐太総支配人「自転車と片時も離れたくない、そんな自転車が大好きなサイクリストに向けて自転車と沿い寝ができるアクティビティーも用意しています」
「片時も愛車と離れたくない」という人向けに、自転車と添い寝しても、汚れないシーツを貸し出すサービスも(1部屋1泊1万2000円~※29歳以下 1万5000円~※30歳以上)。
施設の中には自転車ショップもあり、親子連れの姿が。
通学用に自転車購入予定の父親「(息子が)友達と走るにしても、ある程度距離をとりながら、運動もできてリフレッシュもできると思うので」
通学用に自転車購入予定の息子「今までもっていかなかった速い自転車で新しい趣味を作れたらいいなって」
このお店では、購入だけでなくレンタルもできて、レンタル数が例年に比べ1.5倍以上増えたということです。