【台風10号】九州を通過 一部地域で「緊急安全確保」大分・由布市から中継
台風10号が通過した九州から中継です。九州北部の大分県由布市には山崎誠キャスターがいます。
由布市湯布院町です。台風は離れつつありますが、今もまだ体に打ちつけるような雨が降っています。一部では「緊急安全確保」も出されています。
私のうしろに柵がありまして、その向こう側に川があるのですが、今回の台風の影響によって、川が氾濫し、一帯が冠水しました。
どれほど水の高さが上がったかといいますと、あの柵の半分程度まで水が上がったということです。ですので、私の肩の高さくらいまで水が上がったということです。
柵の横の道路を見てみましても、水が引いた今も泥が残ってしまっている状況です。
周辺にお住まいで、浸水の被害にあったという方に先ほどお話をうかがってきました。
自宅が浸水被害
「今回は一番ひどかった。床上20センチは経験がない」
29日の朝から家に水が入り始め、ポンプを使って10時間以上かけて水を外に出したということです。
こうした冠水・浸水被害のほかに、「停電」の被害もおきています。
九州電力によりますと、30日午後4時時点でおよそ8万1170戸が停電中だということです。
鹿児島県では最も多いおよそ7万5760戸。
大分県でも380戸ほどが停電しているということです。
今回取材を通して感じたことは、これまで経験したことよりも大きな被害がおきたという話をする方が多くいらっしゃることです。停電された方も、1日以上停電していたということですが、これほど長く電気が止まることはなかったということです。
そして、家が浸水した方も、今まで庭先まで水がくることはあっても、家の中に水が入ってきたのは初めてだということです。過去の経験以上の被害がおきたという方が多くいらっしゃいました。
これまでの経験や知識が、もうなかなか通用しないのだということを感じさせられています。