天皇陛下、英チャールズ国王夫妻主催の晩さん会でお言葉
イギリス・チャールズ国王夫妻主催の晩さん会で天皇陛下は、両国の友好親善が次代に引き継がれることを願われました。
天皇皇后両陛下は、現地時間の25日夜、バッキンガム宮殿で行われたチャールズ国王夫妻主催の晩さん会に出席されました。
イギリス チャールズ国王
「英国におかえりなさい」
国王は、こう歓迎したあとジブリ作品、ハローキティやポケモンなど、日本文化にも触れながらユーモアたっぷりに両国の緊密な友情をたたえました。
一方、天皇陛下は、かつて戦火を交えた両国の歴史を踏まえた上で、戦後、友好親善に努めた昭和天皇と上皇さまの思いに言及されました。
「日英両国には、友好関係が損なわれた悲しむべき時期がありましたが、苦難のときを経た後に、私の祖父や父が女王陛下にお招きいただき、天皇としてこの地を訪れた際の想いがいかばかりであったかと感慨深く思います」
そして共にイギリス留学経験のある両陛下の訪問が、両国の各分野での協力や若い世代の交流の促進に貢献できればと願い、次のように話されました。
「日英関係は長い年月をかけ世代を超えた人々の交流を通じて育まれてきました。今回の英国訪問を通じて、両国の友好親善関係が、次代を担う若者や子供たちに着実に引き継がれ、一層進化していく一助となれば幸いです」
この晩さん会で、天皇陛下は、この日授与されたイギリス最高位の「ガーター勲章」を初めて着用されました。