乾杯!「プレミアムフライデー」復活 5類移行後“初の金曜日” お得なサービスいろいろ
新型コロナが季節性インフルエンザと同様の“5類”へと移行して“初の金曜日”となった12日。都内各所では、飲み会や買い物など週末のお出かけを楽しむ人々の姿がありました。経済産業省が「プレミアムフライデー」の“復活”を呼びかけ、さまざまな企業が“お得なサービス”を実施しています。
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12日金曜日の東京・新橋。
街の人
「もう一軒行こうかなと」
「夜、友達の誕生日会があって、飲みに行きます」
「やっぱり5類になったということで、気兼ねなく行けるかなというのはあります」
――何杯くらい飲む?
「飲めるだけ(笑)」
新型コロナが季節性インフルエンザと同様の“5類”へと移行して、初の金曜日となった12日。街で会った80代の男性は、同級生と久しぶりに飲み会をするといいます。
店に入ると…まずは乾杯です。
「とりあえず3年ぶりの再会で。みんな元気でよかったよ」
「病気報告会だね」
積もる話で盛り上がっていました。
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“仕事終わりの街の賑わい”が消えたあの日々から3年あまりが経ち、かつての光景が戻ってきました。5類移行後で初となる“特別な金曜日”となった12日、都内の居酒屋チェーン「ミライザカ 新橋銀座口ガード下店」では、開店してすぐ「おつかれさまです」と“ビールで乾杯”を楽しむ客の姿がありました。
グループ客
「久しぶりでおいしいですね」
この店の予約表を見ると、かなり埋まっているようです。
――これ全部予約ですか?
ワタミ マーケティング本部 矢作梓さん
「はい、本日の予約です。(午後)7時半には満席いただいております」
この店では団体客が増えたため満席の時間帯が多くなり、5月は昨年と比べ「予約」が2倍になったといいます。そんな中、“特別メニュー”を用意しました。
ワタミ マーケティング本部 矢作梓さん
「少しでも歓送迎会をやっていただきたいと思い、お肉を倍にしました」
メインのお肉量を2倍にしたコース料理の販売を開始。「大人数での食事会に利用してほしい」といいます。
ワタミ マーケティング本 矢作梓さん
「徐々にではありますが“居酒屋の良さ”をまたもう一度、お客さまに感じていただければなと思っております」
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東京・新宿の百貨店「高島屋」では12日、「プレミアムフライデー」のイベントが行われ、いろいろな売り場にポップが置かれていました。「プレミアムフライデー」が“復活”したのです。
今から6年前の2017年に始まった「プレミアムフライデー」。「“金曜日”は午後3時をめどに仕事を終え、買い物や旅行などで“豊かな週末”を過ごそう」という取り組みでした。
コロナ禍で活動を自粛されていましたが、5類への移行を機に経済産業省が“復活”を呼びかけ、さまざまな企業が“お得なサービス”を実施します。
全国に展開する飲食チェーン「串カツ田中」では、1本170円の串カツを12日だけ「値段はそのままで約2倍の大きさ」で販売したり(第2弾のキャンペーンは22日から)、コンビニチェーン「ミニストップ」では「専用のアプリを使えば、対象のおにぎりやソフトクリームが割引になるクーポン」を提供するといいます。
先ほどの百貨店「高島屋」でも「金曜日に買い物をすれば、通常2750円から受けられるヨガのレッスンが、550円で体験できるサービス」などを用意しました(午後5時以降、対象店舗で5000円以上購入のサービス)。
高島屋新宿店企画宣伝部 鈴木太嘉雄さん
「(コロナが)5類(へ移行して) 以降、外に出てという方も多数いらっしゃると思いますから、ぜひ外出してお買い物だけではなくて、イベントやサービスも楽しんでいただければと思っています」
「プレミアムな金曜日」は、今後も盛り上がりを見せそうです。