第164回芥川賞 全候補作を紹介
新進作家による純文学の中・短編作品の中から最も優秀な作品に贈られる芥川賞候補には5作品が選出。ロックバンド「クリープハイプ」のヴォーカル・ギター、尾崎世界観さんの「母影」が注目されています。
候補作品は以下
■「推し、燃ゆ」宇佐見りん(うさみ・りん/21歳)■
主人公はアイドルに熱中する女子高生。自分の“推し”が炎上したことをきっかけに主人公の生活が変化していく様子を描いた物語です。
■「母影」尾崎世界観さん(おざき・せかいかん/36歳)■
マッサージ店で働く母が日に日に変化していく様子を母子家庭で育つ小学生の女の子の視点から描いた作品です。
■「コンジュジ」木崎みつ子さん(きざき・みつこ/30歳)■
過酷な環境で孤独に生きる少女が、テレビで目にした伝説のロックスターに恋をすることで、自らを救い、絶望を生き抜く様子が描かれています。
■「小隊」砂川文次さん(すなかわ・ぶんじ/30歳)■
舞台は第二次世界大戦後、初の地上戦を経験することになった日本。自衛隊員である主人公の目線から「戦場」のリアルが描かれています。
■「旅する練習」乗代雄介さん(のりしろ・ゆうすけ/34歳)■
2020年3月、コロナ禍の春休みに徒歩で千葉県から茨城県へ「歩く、書く、蹴る」の旅に出るサッカー少女と小説家の叔父の姿が描かれています。
第164回芥川龍之介賞の結果は20日の夕方頃に発表される予定です。