若者が“リモート老眼”自覚症状のない人も
家でのリモートワークや巣ごもり生活で、目の不調を感じているという声が聞かれます。目が疲れたり、夕方に見えづらくなるだけではなく、若い人でも老眼の症状を訴える人が増えてきたということです。
22日、街で目の悩みについて話を聞きました。
会社員40代「在宅勤務になると、当然パソコンがずっと常にっていう状態になるので、やっぱり目が疲れるというのは増えますね」
会社員20代「スマートフォンとかパソコンを触ることが多いので、目がしょぼしょぼする」
家でのリモートワークや巣ごもり生活で、目に疲れや異変を感じているという声が上がりました。
実際に、都内の眼科では――
二本松眼科病院・平松類副院長「なんか最近(目が)疲れるとか、夕方見づらくなってくるとか、なんとなくの不調をおっしゃる方が多いですね」
さらに、患者の中で増えているというのが…。
二本松眼科病院・平松類副院長「20~30代が、本来以上に老眼の状態になっているというのが増えています。“リモート老眼”というふうに表現しています」
リモートワークや、スマホ画面を長時間見ることなどで目に負担がかかり、老眼のような症状がでるという“リモート老眼”。一時的に近くが見にくくなるといいます。
ただ、中には自覚症状がない人も多いといい、30代の番組スタッフが調べてもらうと、目の年齢がわかり、なんと驚きの結果がでました。
二本松眼科病院・平松類副院長「だいたいご本人は、目の年齢が55歳程度です。パソコン・スマートフォンによる老眼が加わって、それで55歳」
“リモート老眼”を解消するにはどうすればいいのでしょうか。
二本松眼科病院・平松類副院長「リモート老眼といわれる状態であれば、休んだり適切なケアをすれば、回復する見込みがあります」
平松医師によりますと、まず大切なのは画面を見る時間を減らすこと。さらに、目のストレッチとして、30センチほどの近くと、2メートル以上遠くを交互に見ることや、40℃程度のタオルで1分ほど、目の周囲を温めることで症状の回復が見込めるということです。
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一方で、都内の眼鏡店では、加齢による老眼についての悩みも増えているといいます。
和真新宿本館・松坂庸平店長「パソコン画面から手元あたりが、非常に使いづらいという声は多い。メガネのレンズに対する見え方に対するご要望というのは、着実に増えてはおります」
仕事や生活の環境が変わって、目が疲れやすくなり、使っている老眼用のメガネが見えにくくなったという人が増えたというのです。
そこで、このメガネ店では、家での生活や、リモートワーク向けのレンズを開発。室内で、中距離のテレビや近距離のスマホなどが楽に見るつくりになっていて、去年6月に発売してから売り上げは好調だということです。