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「ネギ高騰」雪害も…糖度はみかん並みに?

2021年1月25日 20:54
「ネギ高騰」雪害も…糖度はみかん並みに?

さまざまな料理に欠かせないネギが、今、高値になっています。今月、日本海側などを襲った大雪の影響もあるということですが、生産者はこのピンチをチャンスに変えるアイデア販売を始めました。

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「鴨が葱を背負ってくる」、そんなことわざがあるくらい。相性抜群、鴨肉のうまみが焼いたネギにしみこんだ「鴨南蛮そば」です。“南蛮そば”では、“準主役級”の存在感を示し、ほかすべてのそばの薬味として“名脇役”にもなるネギ。食卓でもおなじみの万能野菜ですが――。

そば一仁・長谷川等店主「1.5倍くらいは値上がりしている状況ですね。ギリギリの量を仕入れるようになりました」

今年、とにかく高いんです。都内のスーパーでも。

スーパーイズミ・五味衛社長「2割、3割はずっと高いですね」

本来100円ほどのネギ1束を、25日は138円で販売。東京の市場では今月、平年比3割から4割ほど高値で取引されています。理由は、ここ最近の寒さでお鍋など巣ごもり需要が高まったこと。それともうひとつ、大きな理由が――。

スーパーイズミ・五味衛社長「寒波で急に育ちが悪くなった状態」

今月上旬、日本海側の各地を襲った記録的寒波の影響です。鳥取県にある農場では雪の重みに耐えきれず折れ曲がったものや、埋もれてしまっているものも。栽培しているおよそ半数の白ネギに影響があったということです。

こうした被害に、地元の農協は――。

JA鳥取いなば営農指導センター・担当者「外葉が折れて、どうにもこうにもならないものを“特別規格”という形で(出荷している)」

規格からは外れるものの、味や品質には問題がないネギ。そこで農協は“特別規格”として、通常より安い価格で販売することにしたのです。

同じく鳥取県内の農場は寒波を“逆手”にとり…。

田中農場・田中里志代表取締役「寒さを乗り越えたからこそ土の下には、甘くてやわらかな白ネギがある。これをぜひ売っていきたい。“極寒越冬白ネギ”と銘打ちました」

0度以下の畑で育つことで糖度はおよそ12度と、みかんや柿などと同じくらいに。規格外のネギを“ブランド化”し、ネット販売することにしたのです。

さらに、あの“ネギの街”埼玉県深谷市も――。

深谷市産業ブランド推進室・福嶋隆宏室長補佐「深谷ねぎのガイドを制作」

名産・深谷ねぎを使った68の飲食店や15の販売店が掲載された観光マップを今年初めて作成。

深谷市産業ブランド推進室・福嶋隆宏室長補佐「観光は難しい時ではありますけど、(コロナが収束する)そのときに向けて情報発信は続けていきたい」

また旅行ができるようになったとき、ネギで多くの観光客を呼び込みたいとしています。

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