消毒重要!“触った”1番多い「ドアノブ」
身近なものを介したとみられる7人のクラスターが静岡県掛川市で起きました。感染の原因は、ドアノブの可能性もあるというのです。そこで、オフィスに見立てた部屋でウイルスがどのようにうつるか調べた実験をみてみます。
感染者役の手に、ウイルスに見立てた蛍光塗料がぬってあり、ほかの被験者7人は、実験内容を知らされずに仕事を行います。そして2時間後、全員の手をブラックライトで照らしたところ…。
いずれも、塗料がべったり付着していたのです。7人が触った場所を総計すると、一番多かったというのがドアノブ。つまり、ドアノブが汚染すると、感染拡大の危険性があるのです。
そこで、新たな商品を開発したのが、注文住宅メーカー。
アキュラホーム 営業総括・堀内国士さん「ドアノブに加工させていただいて」
ウイルスを減らす加工を施したというドアノブです。試しに、スタッフの手に無害の菌を塗り込み、ドアノブに触れます。直後に、ドアノブに付着した菌の数値を特殊な機械で計測すると、「4429」という数値に!
しかし、15分たったあと、もう一度数値を測ってみると――
なんと「230」になり、およそ20分の1に減少したのです。
アキュラホーム 営業総括・堀内国士さん「住宅の中にできるだけウイルスを持ち込まない、なおかつ、家族の中でクラスターを発生させないということが、今後の住宅に必要」
注意しなければいけないドアノブによる接触感染。
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一方、飲食店では、新しい感染対策が流行中。「黙食」といわれる、飛沫(ひまつ)感染を防ぐために会話をせず、黙って食事をする取り組みです。
カップルのお客さんも無言で食べる決まりです。
お客さん「一緒に住んでるので、今更すごい会話するわけでないので、ちょうどいいかな」
ハラカラ。三軒茶屋店・萩原洋次店主「あらかじめご理解のうえ食事されるので、非常にやりやすくなった」
この「黙食」の取り組みを始めたのは、福岡県のカレー店。伝わりやすいポスターが話題となり、今では多くの飲食店が黙食に賛同しています。
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また、意外な施設にも広がりをみせています。
黙って入浴、通称「黙浴」を始めたのは、都内のサウナ。
サウナ&カプセルサンフラワー・久保敬さん「(入浴中は)マスクは当然はずしますので、何名かの客で、風呂で会話してる客がいた時に、気にする客もいて」
店内8か所に掲示したところ、ほとんどの客が協力してくれたといいます。
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一方、浅草で行われたのが、芸者さんが案内人となって伝統文化の裏側を見せてくれるオンライン配信です。
座敷遊びの撮影などは、初めてのことだといいます。実は今、緊急事態宣言下で、芸者さんの仕事はほとんどない状態。配信を行ったのは、伝統文化を絶やさないためでもあります。
東京浅草組合・鈴木武史事務長「芸者衆も一生懸命、今がんばっているので、ぜひ皆さんもがんばっていただきたい」
30日にも行われるオンライン配信。定員の50人はすでに満員だということです。