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濃厚接触者の観察期間 短縮できる可能性も

2021年1月27日 18:26

東京の「みなと保健所」などが新型コロナ患者と同居する濃厚接触者140人の発症時期を調べたところ、95.7パーセントが同居人が発症してから10日以内に発症していたことがわかりました。

東京・港区の「みなと保健所」と千葉大学などが去年4月から11月に就業制限や入院勧告などをした新型コロナウイルス患者と同居する濃厚接触者で発症した140人について調べました。

その結果、同居人が発症した後、7日以内に発症した人は140人の内125人の89.2%で、10日以内に発症したのは、134人、95.7%でした。また、14日以内に発症したのは139人、99.2パーセントだったということです。

国は、現在、濃厚接触者の健康観察期間を最終接触後14日間、不要不急の外出自粛などを要請していますが、みなと保健所などは、この結果をもとに、「健康観察の期間を14日間から7日または10日に短縮できる可能性がある」としています。

また、「健康観察期間の短縮が可能となれば社会的影響も軽減され、保健所業務の効率化にもつながる」としこの調査結果が、「患者や濃厚接触者の健康観察や行動制限の期間を適正化する検討に役立つことを期待している」としています。