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神奈川県 負担増で濃厚接触者調査“縮小”

2021年1月8日 16:46
神奈川県 負担増で濃厚接触者調査“縮小”

神奈川県は保健所の負担が増していることなどから、新型コロナウイルス感染者の濃厚接触者などを特定する調査について、対象を絞り込むことを決めました。

国内の保健所では、原則的に新型コロナのすべての感染者に対し行動歴などを聞き取り、家族や同僚などのうち濃厚接触者を特定して感染の可能性があることを伝える、「積極的疫学調査」を行い、クラスターの解明にもつなげてきました。

しかし、神奈川県は9日からこの対象者を絞り込み、医療機関や高齢者施設などを特に優先すると発表しました。

その理由について、神奈川県は市中感染が広がっている状態では、濃厚接触者を1人1人追うことに以前ほど意味がなくなったとしています。また、感染者の急増で保健所の業務が膨大となり、新たな感染者への適切な対応が難しくなっているため、負担を減らすためと説明しています。