帝京大教授「コーヒーでも飲みながら…」男子学生を女性と勘違い “女子は優先してゼミに採用する”…学生に波紋
帝京大学の教授が、ゼミ生の募集をめぐり“男子には内緒ですが女子は基本的に採用”というメールを送っていたと、男子学生が訴えています。教授はこの学生を女性と勘違いしていたということです。
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24日、帝京大学2年の男子学生・聖奈さん(19)は「1番にショック。次に驚き」と話しました。
大学のゼミの募集について、担当の教授に問い合わせたところ、「女子学生さんですよね?」「歓迎いたします。男子には内緒ですが、女子は基本的に応募=採用です」などと書かれた返信のメールが届いたといいます。
聖奈さんを女子学生と勘違いした教授から、“女子は優先してゼミに採用する”との回答がありました。
さらに、「サンドイッチにコーヒーでも飲みながら、お話ししましょう」というお誘いも…。
聖奈さんが男性であることをメールで伝えると、教授から「了解です」と返信がありました。これに対し、聖奈さんは「あからさまに態度が変わったのを見て、驚きました」と話します。
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その後、実際に聖奈さんが教授と会った時のやりとりが録音されていました。
聖奈さん
「(募集案内では)『男女問わず4人』って書いてあったけど、メールの文章で『女子の応募=採用』って書いてあった」
教授
「それは君が女だと思ったから、送っただけだよ」
「僕の腹づもりでは、あなたが女だと思ったから、“あなたが女だったら優先的に(ゼミに)採るつもりだよ”と、それだけだよ。あなた男だから、そういう訳にはいかないと。そういうことだよ。でも、それは公式には言えないからね」
「あなたのこと女だと誤認したのは僕のミスだけど、それは仕様がない。あんな名前なんだからさ」
聖奈さんは「自分が男子だったことに対して、(教授は)がっかりしたという態度でした。教授の私情で学生が平等に扱われないのは、不公平だと思いました」と訴えました。
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帝京大学 学生(3年生)
「こういうことがあるのは非常に残念だと思いますね」
帝京大学 学生(1年生)
「そういう目で教師に見られているのが、気持ち悪いという印象が(周りの)みんなある」
帝京大学はこの件について、内部調査委員会を立ち上げたと発表しました。その上で、「本学は教員の立場を利用した学生へのハラスメント行為(アカデミックハラスメント)や、差別的行為を許容しておらず、決して許されるべきものではない」としています。