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イラン人女性選手「ヒジャブ」未着用で波紋広がる 逮捕懸念も

2022年10月19日 11:24

中東イランで、「ヒジャブ」と呼ばれる髪を覆うスカーフの着用をめぐり抗議デモが相次ぐ中、スポーツクライミングの国際大会で、イラン人女性選手がヒジャブを着用せずに出場し、波紋が広がっています。

イランでは先月、ヒジャブの着用が不適切だとして警察に拘束された女性が死亡し、抗議デモが相次ぐ事態となっています。

こうした中、ロイター通信などによりますと、韓国で開かれたスポーツクライミングのアジア選手権で16日、イラン代表のエルナズ・レカビ選手が、ヒジャブを着用せずに出場しました。

イランの女性は国外で公式にイランを代表する際にもヒジャブ着用を守らなければならないとされ、当初、レカビ選手が抗議のために着用しなかったとみられていました。

18日になり、レカビ選手は自身のSNSで、意図的にヒジャブを着用しなかったわけではないとした上で、「心配をかけて申し訳ありません」とする謝罪文を投稿しています。

レカビ選手は、18日、イランへ帰国しましたが、欧米メディアなどは、レカビ選手がヒジャブを着用しなかったとして逮捕される可能性があると伝えています。

韓国のイラン大使館は、レカビ選手に関する情報は「全てフェイクだ」と欧米側の報道を否定していて、今後の動きが注目されています。