“非接触”で買い物!化粧品や香水…採寸も
感染拡大でアパレルや化粧品業界でも厳しい戦いが続く中、店員と対面せずに購入できる新たなサービスが次々と登場しています。こうした中、通販サイトのZOZOTOWNは“非接触”サービスとして肌の色にあった化粧品を探せる“ZOZOGLASS”を発表しました。
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29日、街の人に「化粧品を買うときに困っていること」を聞いてみると…。
「テスターできないと、ちょっと買うのも躊躇(ちゅうちょ)するかなって」
「色とか見られないから自分に合ったのとか分からないので、あんまり買わなくなりました」
感染対策のため、店頭で化粧品を気軽に試すことができない店が増え、自分にあったものを見つけるのが難しいという声も。
そんな中、29日、新たに登場したのが、ZOZOTOWNを運営するZOZOが開発し「かけるだけで自分の肌の色にあった化粧品が分かる」という“メガネ”です!
一体どういうことなのか?体験してみると…まず、メガネをかけた状態でスマホに向かって顔をスキャン。光の状態を計測します。そしてメガネを外し、もう一度スキャンすると、細かい部位ごとに色を認識し自分の肌の色が表示されます。
取締役兼COO・伊藤正裕さん「(インターネットで)試着せずに買うのが難しい商品を新しいテクノロジーで買いやすくする。そういう開発を今後も続けていきますので」
ZOZOでは3月に一気に500程の化粧品ブランドを展開する予定。そこで、“ZOZOGLASS”で肌の色を計測すれば、利用者の肌の色に合うファンデーションを表示する仕組みにする予定だといいます。
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「非接触でのショッピング」がウリのお店もあります。
先月オープンしたコーセーの店舗。店の入り口にあったのは、青いリストバンドです。このリストバンドを巻くことで「1人で買い物をしたい」という意思表示になり、店員から声をかけられなくなるといいます。
店内には、至る所に1人でも買い物を楽しむ仕掛けがあります。紙をかざせば自動で香水が出てくるテスターや画面上でメイクを試せるタブレットも。
こちらの店舗、元々はデジタルを使った買い物を楽しめるというコンセプトでした。
デジタルマーケティング戦略部・安藤麻衣子さん「途中でコロナに対応するという新しいテーマが加わりましたので、化粧品って楽しいとか、わくわくがすごく大切なものなので、これからも続けてほしいという声を頂いています」
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さらに、こちらの紳士服店で新たに導入したのが、非接触で行える、ワイシャツの採寸です。
ワイシャツの採寸は、首まわりや胸まわりなど、はかる箇所がたくさんあるといいますが…お店の人が取り出したのは、スマホ。
身長や体重を伝えたあと、正面と横向きの写真を撮影すると、わずか15秒ほどで首まわりから、着丈まで、24か所もの採寸が完了。ミリ単位まで細かく表示されます。
しかし、本当に正確にはかれているのか…?データを基に、オススメされたシャツを着てみると、全てのサイズがぴったり!という結果に。
そごう・西武マーチャンダイザー、車田裕樹さん「お客様に安心してお買い物をしていただきたいという思いから導入しました。体験していただいたお客様の7割以上がご購入につながっています」
テレワークの普及もあり苦戦しているスーツ業界。今後はワイシャツ以外のアイテムでもこうした非接触のサービスを活用したいといいます。