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コロナ禍でペットブーム 飼育放棄が相次ぐ

2021年2月1日 19:19
コロナ禍でペットブーム 飼育放棄が相次ぐ

家にいる時間が長くなり、ペットを飼い始めたという人が増えています。一方で、しつけや世話が思うようにできず、ペットを飼育放棄する事例も相次いでいるということです。

都内で行われている犬のしつけ教室。

犬のしつけ教室DOGLY 家庭犬しつけ協会・荒井隆嘉さん「お客さまも1.5倍から2倍くらいになりまして、犬を飼う方が増えている印象はあります」

コロナ前と比べると、利用者はおよそ2倍に増えているといいます。

チワワを飼う人「コロナの状況を癒やしてくれていると思うので、恩返しというか、逆にこっちもきちんとしてあげたいなと思って、ここに来ました」

家で過ごす時間が長くなり、ペットを飼い始める人が増える中で、ある問題も相次いでいるといいます。

NPO法人・家庭犬しつけ協会では、犬の保護活動などをしていて、いまコロナ禍で飼い始めたものの、すぐに手放す人が増えているというのです。

犬のしつけ教室DOGLY 家庭犬しつけ協会・荒井隆嘉さん「犬を飼い始めたが、やっぱりちょっと手に負えなかったと言って、引き取ってくれないかという問い合わせが、以前より増えました。若い子犬を飼ってすぐに手放すということは、そうそうなかったので」

こうした事態は、都内のペットショップでも…。

都内のペットショップ店主「(市場に)1500頭くらいは毎週出ているから、それが全部売り切れる」

現在、市場では子犬の値段が以前の倍近くになっていても、毎週売り切れる状態が続いているといいます。しかし――

都内のペットショップ店主「『思っていたのと違って飼えなくなった』と言って、(子犬が)3か月とか4か月とかで来たりとかする」

これまでに何度か、別の店で購入した子犬を手放したいという相談があったということです。

都内のペットショップ店主「今後、多少(飼育放棄が)増えてくるんじゃないかなと思う」

今後の飼育放棄の増加については、保護団体も懸念を示しています。

NPO法人SPA・齋藤鷹一代表理事「いまコロナの状況だから、テレワークで家にいて大丈夫というけれども、例えば、これが通常の世の中に戻ったりとか(すると)、今後手放すという方が、もっともっと増えてくるのではないかと予想しています」

この団体でも、ペットの保護の相談は、去年の緊急事態宣言時から増えはじめ、以前と比べると2倍近くまで増えているといいます。

NPO法人SPA・齋藤鷹一代表理事「万が一のことを考えて、ペットを飼う前に、飼うところや飼う気持ち、もし自分に何かあったときだったり、もしお金がなくなったら、先のことを想像してからペットを迎えるようにすると、何かあったときでも対策はできるんじゃないかと思う」「近い将来、僕たちみたいな引き取る団体が少なくなるのが1番だと思うので。そこを目指していかなければいけない」

今後の生活の変化まで見据え、一生面倒を見切れるかどうか慎重に考えてほしいということです。

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